強制性交等罪の疑いで2月1日に逮捕された俳優の新井浩文容疑者がダブル主演を務めた映画「善悪の屑」の公開中止が配給の日活から発表され、ネットでは「ただただ残念」など悲しみの声が広がっています。
日活は2月8日に公式サイトで、「関係各所と協議を行った結果、新井浩文氏が出演する映画『善悪の屑』の公開を中止することといたしました」と報告。「本作を応援いただいております皆さま、また制作スタッフの皆さま、ご出演いただいた皆さまには、深くお詫び申し上げます」と謝罪しました。
同作は、渡邊ダイスケさんが『ヤングキング』(少年画報社)で連載している同名漫画を「貞子VS伽椰子」などで知られる白石晃士監督が実写化したもの。犯罪者を成敗するダークヒーロー的なストーリーで、同作で新井容疑者は、被害者に代わって復讐を行う主人公の“カモ”こと鴨ノ目武を演じており、カモの相棒“トラ”を演じる俳優の林遣都さんとのダブル主演で2019年公開予定でした。
新井容疑者の逮捕に伴い、「NHKオンデマンド」がドラマ「フェイクニュース」や「真田丸」など10番組の新規販売を停止するなど、過去の出演作も含め出演作品の放送や配信、DVDなどパッケージ発売を延期する動きは広がりを見せており、逮捕直後に「捜査状況を確認しながら今後の対応を検討」と発表していた日活も今作の公開中止という決断を下しました。
なお、原作者の渡邊ダイスケさんは2月2日に「どう謝罪して、どうケアしていくのかを最優先に考えて行動するべき」とツイートし、映画の公開より優先すべきものがあるという考えを吐露していました。
逮捕を受け、新井容疑者の所属事務所は2月5日付けで専属マネジメント契約解除を発表。また、6月公開予定だった映画「台風家族」は早々に公開延期を発表しています。
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