埼玉県をここぞとばかりに否定しまくる魔夜峰央先生の迷作(?)漫画を実写映画化した「翔んで埼玉」(2月22日公開)の週末興行成績が3億3094万9400円、観客動員は24万7968人に達し、週末動員数で初登場1位を獲得しました。「アリータ:バトル・エンジェル」を超えてるだと……埼玉……恐ろしい子っ!
『パタリロ!』で知られる魔夜さんが1980年代に連載していた同作は、2015年に宝島社から新装版が復刊されると、「埼玉県民にはそこらへんの草でも食わせておけ!」などの埼玉への徹底的な(愛ある)ディスりが話題に。
その勢いはとどまらず、「のだめカンタービレ 最終楽章」「テルマエ・ロマエ」シリーズなどを手掛けた武内英樹監督が二階堂ふみさんとGACKTさんをW主演に迎え実写映画化。想像をはるかに超えるひたすらに濃いキャラクタービジュアルや、埼玉の永遠のライバル・千葉解放戦線を見守る“YOSHIKI大漁旗”など実写化はかくあるべしという振り切れ方をみせています。
同週には、木城ゆきとのコミック『銃夢』をジェームズ・キャメロンが製作/脚本を手掛けた実写化した「アリータ:バトル・エンジェル」も公開。「翔んで埼玉」は、興収ランキングこそ3億4266万円をたたき出した同作に譲ったものの、動員数で勝利しています。
全国319スクリーンで公開(埼玉県内では23スクリーン)されている同作ですが、3日間で最も多くの動員を獲得した劇場は「MOVIXさいたま」。埼玉県におけるオープニングの興行収入としては、2000年以降に公開された東映配給の実写作品で、これまでの記録を保持していた「男たちの大和/YAMATO」(2005年。最終興収50億9000万円)の4倍超(414.35%)となる驚異的な数字で、文字通り埼玉を中心としたヒットにつながりそうです。
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そして茨城も巻き込まれる。