2017年3月からJAF(日本自動車連盟)のサイトで公開されている「名車図鑑」というコーナーをご存じでしょうか。古今東西の名バイクのエンジンサウンドを高音質で聴ける、当時を懐かしむ昭和世代を含めたバイク好きに向けたすばらしきディープな企画です。
企画開始から2年、2019年現在もじわじわと掲載車種が増えています。2019年3月には第6弾として「ホンダ・ドリームCB400FOUR」「スズキ・RG500γ(ガンマ)」「ヤマハ・SR500S」「ヤマハ。YZF-R3」「ホンダ・CBR250RR」「カワサキ・Z900RS」の6台が追加されました。
この「名車図鑑」は、街中で見かける機会は恐らくもうほとんどない名バイクたちを“絶妙なチョイス”で集め、現代の録音環境で高音質に録音したエンジンサウンドと車両の様子を動画で公開しています。
しかも(!)どのバイクもピッカピカの超絶良好コンディションな車両であることに驚きます。最近の車種ならばともかく、一体、どこにあったんだぁぁ。そんなプレミア付きまくり必至の車両。
名車図鑑の車種別ページを読んでみると、これまで大切にされてきたオーナーズカーのようです。1台1台に秘められたストーリーがまたグッと来ます。その一方で、「ホンダ・CBR250RR(MC51)」や「カワサキ・Z900RS」のような最近の人気車種も追加されはじめています。新旧、歴史と技術の違いを聴き比べるのもまた楽しいですね。
そして、ブラウザ上で聴けるだけでなくハイレゾ音源も公開しているのですからさらに太っ腹。ハイレゾ対応のオーディオ環境がある人は、より臨場感あふれるサウンドを楽しめそうです。
「良コンディション状態の音を確認できる」などで資料的価値がとても高く、また、史料ともなります。例えばRZ350やNSR250Rなどに搭載する個人向けバイクの2ストエンジンはもう生産されず、絶滅しつつあります。ともあれこれは……かなりの手間とオカネと情熱を掛けていることが伺えます。やりますねJAFさん。
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