米女優のグウィネス・パルトローが3月25日(現地時間)、Instagramに長女アップルとの写真を投稿。この投稿にアップルが異議を唱えたことで「親が子どもの写真を無許可でSNSに投稿してよいのか」という議論が巻き起こっています。
議論になった写真は、パルトローがアップルとスキー場のリフトに乗っているもの。2人の顔がアップで並んでいますが、アップルは大きなスキーゴーグルとヘルメットを装着し口元しか見えません。グウィネスはりんごとスキー、ハートの絵文字をコメント代わりに添えています。
写真が投稿されてすぐアップルは「ママ話し合いましょう。どんなものも私の同意なしに投稿すべきじゃない」とコメント。これに対しグウィネスは「顔も見えないじゃないの!」と反論します。
コメント欄では賛否が分かれ、「じゃあ新生児なら? 大人になるまでは親がどうするか、ルールを決めることはできない」「娘さんが彼女の境界線/プライバシーを尊重するよう頼んだのに、あなたは“顔も見えないじゃない”という。それはちょっとした心理的虐待じゃないか?」「私は母親なのだから、18歳になるまでは好きにするって? そのつけは子どもが払うというのに」など、成人するまでは子どもは親の保護下にあるという意見と、子どものプライバシーや安全を守らなくてはならないという意見に大きく分かれました。
アップルは誕生したときから印象的な名前で世間の話題となり、パルトローのSNSにも何度か顔を出した写真が投稿されていました。現在14歳の彼女は多感な時期を迎えていると想像できますが、セレブの子どもという特殊な立場から、「彼女は自分の選択でセレブの子どもになったわけじゃない」「アップルは、彼女が住んでる美しい家や手渡される物質的なあれこれにはグチグチ言っていないに違いないよ」と、パルトローの娘として写真が一瞬で拡散されてしまうこと、一方セレブの娘であるおかげで豊かな暮らしができることを忘れているのではと指摘する声も多くみられました。
一連の議論が沸き起こる中、アップルはコメントを削除してしまいましたが、パルトローは写真を削除せず残したまま。それを母娘の話し合いの結果と捉える人と、「あなたは娘さんを傷つけて彼女の望みを尊重してない。うんざり。親が子どもの写真をSNSに投稿するのは子どもを愛しすぎてるからじゃなくて素晴らしい親に見られたいからよ」などと母親の傲慢(ごうまん)として批判する人も少なくないようです。
セレブが子どもの写真をSNSに載せることは、ファンを喜ばせる一方で世間からの批判につながることも多いもの。しかし当の子どもたちがどのように感じているのか公にすることはあまりありませんでした。一般の親子間でも問題になるような今回の出来事を身近に感じたというコメントもあり、議論はこのことをあらためて考えるよい機会となったのかもしれません。
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