advertisement
昔懐かしのアイテム、風呂敷。近年ではエコグッズとしても用いられ、再評価されています。
ところで、あのただの正方形の布を、どうして「風呂敷」と呼ぶのでしょう? 「風呂敷」と言うからには、風呂に敷いて使っていたのでしょうか?
実は、当初は本当に風呂で使う敷き物だったのです。
風呂敷の上で着替えた
日本では古くから、さまざまなものを布で包んで運んでおり、この布を「平包(ひらつつみ)」と呼びました。
室町時代頃から、この平包を風呂場で使うようになりました。当時の入浴は、全裸ではなくふんどしをして入るものであり、着替える際には平包の上で行ったのです。
江戸時代最初期にはこの平包を、風呂で敷くことから「風呂敷」と呼ぶようになったとされています。
風呂に敷かなくなった
しかし江戸時代中期頃には、ふんどしで入る習慣はなくなり、脱衣場にもカゴなどが設置されるようになったため、風呂敷を風呂に敷く必要はなくなりました。
ですがもちろん、ものを持ち運ぶための布の需要はなくなりませんでした。この布は、以後も「風呂敷」と呼ばれ続け、現在に至るというわけです。
関連記事
- 「訃報」「愛猫」「手風琴」って読める? 常用漢字表に掲載されている“難読漢字”
ニュースなどでよく見る表現も、意外と分からん……。 - 「稟議=りんぎ」「洗浄=せんじょう」ではない? 現代人には分からない“漢字の本来の読み方”
学校のテストで書いたら、逆に減点されそう。 - 「40−32÷2=?」この問題、解けますか?
理系にはすぐ解けて、文系には解けない、とんち問答のような問題がネットで話題に。 - 「ダウンタウン」「さまぁ〜ず」「オードリー」の昔の名前知ってる? お笑いコンビの「意外な旧コンビ名」
何というか……“売れてない感”がすごい。 - 「…」「々」「¶」 よく見掛ける記号、名前知ってる?
他人に言うときは「アレ」で済ませちゃうやつ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.