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猛省「ストロベリーナイト・サーガ」 1話で見せた二階堂ふみら新キャストの“それぞれのハマり方 ” 今野浩喜の関西弁もウザくて最高

「二階堂ふみは竹内結子を超えるのか」ってそういう問題じゃないんだよ。

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 主人公「姫川玲子」を二階堂ふみが演じる「ストロベリーナイト・サーガ」 (フジテレビ系列・木曜22時〜 )。第1話の原作は誉田哲也の小説・姫川玲子シリーズの1作目『ストロベリーナイト』。


ストロベリーナイト・サーガ 「二階堂ふみは竹内結子を超えるのか」ってそういう問題じゃなかった、猛省 イラスト/まつもとりえこ

みんなちがって、みんないい

 放映前に書いた予想記事タイトルを「二階堂ふみは竹内結子を超えるのか」と付けてしまった。第1話を見終わって反省、「超える・超えない」じゃないよなー、と。姫川玲子だけでなく、菊田も大塚も勝俣(ガンテツ)も井岡も、みーんなちがって、みんないい。

 今シリーズのキャスト、前シリーズのキャストは雰囲気がかなり違う。主人公の姫川玲子(二階堂ふみ/竹内結子)、菊田和夫(亀梨和也/西島秀俊)、ガンテツこと勝俣健作(江口洋介/武田鉄矢)、井岡博満(今野浩喜/生瀬勝久)が特に。しかし原作をそれぞれに当てはめて読み返してみると不思議なことに全員、きちんとそのキャラクターにハマっていると感じた(この部分のガンテツは親父くさいから武田鉄矢っぽいけどこのかっこいい部分は江口洋介のほうがいいなー、などと勝手なことを言いながら読むのも楽しい)。

 竹内結子と二階堂ふみ。原作(文庫版146ページ)に“背が高いわりに童顔だから”という表現がある。竹内も二階堂も「姫川玲子」の要素を持っていて(背が高い→シュッとした竹内結子/童顔→かわいらしい二階堂)、それぞれに原作を解釈して演じているのだ。

 むしろ今回のキャスティングのほうが原作のイメージに近いかもしれない、そう思う部分もたくさんあった。

 例えば、序盤の居酒屋シーン。姫川(二階堂)がビール片手に「ぶぁー。よかったぁ〜!」と言うシーンは原作の冒頭、そば屋で國奥先生と大笑いする姫川と重なった。仲間には心を開き、くだけた顔も見せる。竹内版では「保さん」と呼ばれていた石倉保巡査部長(宍戸開)も原作通り「たもっつあん」と呼ばれている。


ストロベリーナイト・サーガ 1話目でいきなり、相関図からひとりだけ「殉職」させなくちゃいけなかった イラスト/まつもとりえこ

インチキ臭い今野浩喜

 今野浩喜が演じる「井岡」も良い。前回この役を演じた生瀬勝久は兵庫出身、関西弁が自然だった。対して今野の関西弁はインチキ臭くて「めっちゃウザい!」。ここが私が原作から描いていた井岡のイメージにぴったり重なった。原作(文庫版34ページ)では“出目の出っ歯、さらに猿耳の強烈な顔に加え、インチキ臭い関西弁が特徴的”と描かれていて、生瀬も今野も「井岡」の要素を持っている(前シリーズの生瀬の井岡は竹内結子や西島秀俊とのトーンと相性が抜群)。

 少し残念だったのがガンテツ(江口洋介)とのサウナのシーン。原作ではガンテツが自分の居場所を突き止めたことに対し「この野郎、油断ならねぇな」「ちったぁ、できるってわけかよ、おい」という感想を持つ。しかしドラマでは簡単に「なんだぁ、あのストーカー野郎」というせりふだけで終わってしまった(あと原作通り“前も隠さず”入ってきてほしかった、ちっ……)。


ストロベリーナイト・サーガ 今野浩喜演じる井岡の関西弁がインチキ臭くてめっちゃウザい、だがそこがいい イラスト/まつもとりえこ

原作との大きな違い

 原作や前シリーズと大きく違うのが菊田和夫(亀梨和也)の設定だ。原作ではすでに「姫川班」にいて、登場人物との関係ができあがっている。前シリーズはこの設定に準じていて、西島秀俊が竹内結子に向ける表情が最高だった(連続ドラマ化される前に作られた1話完結のパイロット版より)。

 今シリーズは、2018年11月、「姫川班」に菊田が配属されるところから始まる。つまり菊田は姫川玲子や姫川班、ガンテツ、井岡がどういう人物なのか全く知らない状態からのスタート。視聴者は菊田と同じ段階を踏んで登場人物のキャラクターや姫川班の捜査スタイルを知っていく

 第1話は姫川玲子が「菊田。あんたやっぱ、良いヤツね」と終わる。ここになんとなく感じた物足りなさは、姫川と菊田の関係性がまだ始まったばかり、定まりきってないからだ。大塚真二(ジャニーズWEST・重岡大毅)の殉職という痛みを共有し、第2話以降、菊田と姫川玲子の関係性はどんどん変化していくはずだ。楽しみ!

 今夜2話の原作は姫川玲子シリーズ第2作『ソウルケイジ』。

まつもとりえこ

イラストレーター&ライター

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