主人公「姫川玲子」を二階堂ふみが演じる 「ストロベリーナイト・サーガ」 (フジテレビ系列・木曜よる10時〜 )。第2話〜今夜放送の第3話の原作は誉田哲也の小説・姫川玲子シリーズ2作目「ソウルケイジ」。前シリーズではラスト3話で描かれたストーリーだが、今シリーズでは原作の時系列通り。
ウザかわいい井岡と静かカッコイイ菊田。対照的なふたり
第1話に引き続き姫川玲子のバディは井岡巡査(今野浩喜。この話で巡査部長に昇進)。前回レビューで書いたように、わーわーうるさいウザキャラにみえるけど、玲子(二階堂ふみ)が事件について考え出すタイミングでスルメをスッと差し出すサポート力がある。「よく噛む」という行為は脳細胞を活性化させるのに効果的だと言います、じつはできる男?(「内ポケットに封もせずスルメを忍ばせてる男、やだなぁ」とまず思ったが)。
ほかにも中川美津子の部屋を訪れたときにわざとノートを落として反応を見たり(一見ただのドジっ子に見える)、事件の重要な証言者となる人物を突き止めていたり(玲子から「それを早く言いなさいよッ」と怒られる)。井岡は「能ある鷹は爪を隠す」タイプのかなり優秀な人物なのかもしれない
二階堂とW主演のはずの菊田(亀梨和也)の見せ場はまだ少ない(これは原作通りなので亀梨くんファンはご安心を)。だが菊田は井岡とは違う形で玲子をサポートする関係を築き始めている。特にそう感じたのが歩道橋のシーンだ。夜道で立ちすくむ玲子に「送ります」と声をかける。中川美津子を「婦女暴行の被害者とか?」と推測した玲子の表情を見て何か感じ取ったのだとすると勘のいい男だ。菊田は感情をあまり表に出さず口数も少ないタイプだが、菊田の横で玲子の表情がどんどんほぐれていったのが印象的だった。
第2話「ソウルケイジ」前編。ライバルは日下班
多摩川の河川敷で放置スクーターから切断された左手首が見つかった。手首は高岡工務店の主人・高岡賢一(寺脇康文)のものと判明。「死体なき殺人事件」の捜査は高岡工務店に勤める三島耕介(堀井新太)と耕介の恋人・中川美智子を調べるところからスタートする(余談だが、原作で中川美智子の部屋について“ミッキーもミッフィーも、亀梨もブラピもいない部屋”と表現されているのが面白い)。
日下「先入観は現場の人間に色眼鏡をかけさせることにつながり、いずれ捜査が迷走しますのでやめていただきたい。予断は禁物です」
玲子「勘の一つも働かせないで刑事がつとまりますか」
今回姫川班と捜査をするのは日下守(神保悟志)率いる「日下班」。玲子にとって日下は「面倒くさい」「顔もキライ」な疎ましい存在だ。しかし捜査では「刑事の勘」の姫川玲子と「データ重視」の日下がお互いに持っていないパズルのピースを埋めていく。
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