格闘ゲーム大会「カプコンプロツアー(以下CPT)」運営は5月24日、直近の大会で“CPTの精神に沿わないコントローラー”の使用を認めない方針を発表しました。
同運営は5月24日から行われる大会「コンボブレイカー」の開催に際して、参加選手からコントローラーに関する問い合わせを受けていたと明かし、現状のルールでは明確に答えられない状況にあると説明。その上で、「本大会においては、CPTの精神に沿わないコントローラーの使用を認めることができないという結論に至りました」と発表しました。
当該コントローラーとは、具体的には「ヒットボックス」に代表されるスティックを排除したコントローラー群のことを指すとみられます。ヒットボックス自体は2011年ごろから存在していましたが、最近になり「“最短入力”が可能になる」として再評価され、プロゲーマーなどからも注目を集めていました(関連記事)。
格闘ゲームシーンではいわゆるアーケードコントローラー(アケコン)やパッドのみならず、自作コントローラーやキーボードによる操作など、コントローラーの多様性を認める文化が根付いています。そのため、ルール上どのような線引きが行われるのか、運営側の対応に注目が集まっていました。
CPT運営は今後コントローラーの利用規定について、ルール改正を視野に検討を進めるとのこと。ただし、「適切な判断をするために、より多くの情報と、さらなる時間が必要」としており、決定には慎重な姿勢を見せています。
カプコンプロツアー運営の発表
コンボブレイカー(CPT)参加選手の皆様へ
現在、参加選手からコントローラーに関する問い合わせを受けております。しかし現状のCAPCOM Pro Tour(以下CPT)ルールでは、当該コントローラーの問い合わせについ て、明確に答えられない状況にあることがわかりました。
我々カプコンはコントローラーに対して多様性を尊重する一方で、競技に有利性をもたらすコントロー ラーの使用については、CPTの精神に沿わないと感じています。我々は、コンボブレイカーのトーナメントオーガナイザー(以下 TO)と十分協議したうえで、本大会においては、CPTの精神に沿わないコントローラーの使用を認めることができないという結論に至りました。
またコンボブレイカーにかかわらず、CPTルールで明確に答えられない場合に限り、大会で利用する全てのコントローラーについては、現地大会のルールを尊重します。つきましては、TO の定めたルールや判断に従うよう、大会参加選手の皆様のご理解と、ご協力をお願いいたします。
なおコントローラー利用規定については、ルール改正を視野に検討を進めていきます。しかしながら適切な判断をするために、より多くの情報と、さらなる時間が必要であることについても、併せてご理解いただくようお願いいたします。
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