仏道修行であり、また大願成就を祈って行われる「写経」を自動化したプログラムが開発されました。作者のゆー(@youwht)さんがQiitaにて公開しています。
経典を書写する「写経」は、一字書くたびに、一体の仏様をお刻みすることと同じことだといわれています。さらに使う道具などを問わないことから(※宗派によります)、PCでメモ帳等に入力することまでは許されると仮定し、キーボード入力を自動化。そして完成した「オートで功徳を積める仕組み」がこちらです。
ゆーさんのこだわりとして、一字一字書いていく“写経感”を損なわないように「ログでバーッと出すような仕組み」はNGと考え、一打鍵ずつ「ha nn nya si nn gyo u」と入力されるようプログラムしています。また『般若心経』に出てくる漢字の変換が難しいという問題を、クリップボードに漢字を登録して「ctrl+V(貼り付け)」で入力するという方法でカバー。そして、一度ローマ字入力した文字を「ESCキー」の連打で消して、その瞬間に漢字をコピペすることで「IMEの変換っぽく見せることができる」という画期的な新技術を編み出しています。確かに手入力感ある……!
プログラミング言語は「Python」で、入力の自動化は「PyAutoGui」、漢字のクリップボードコピペは「pyperclip」を使用しているとのこと。なお、同プログラム起動中は他の作業は一切出来ない「禅仕様」になっているそうです。
完成した自動化コードはQiitaに投稿された記事で確認できるほか、記事の最後には「途中のお経データ入力が一番大変」だったという開発時の苦労や、「プログラムの『写経』じゃなくて、ホンモノの『写経』の話だったんかーい!」というセルフツッコミがつづられています。
他にもツッコむポイントがあるような気がしなくもないですが、それより気になるのは、以前に登場した「マニ車ハンドスピナー」(関連記事)と比べてどちらがご利益があるのか。または両方実行するという手も……?
ゆーさんはこれまで、速読アプリの「瞬間速読」(Android/iOS)をはじめ、中国語学習ソフトやゲーム系ソフトまで、さまざまなソフトを個人で開発。直近の活動はQiitaのアカウントからチェックできます。
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