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「知り合いからしか仕事が来ない慣習を変えたい」 ガキ使・激レアさん担当作家が「日本放送作家名鑑」を作ったワケ(3/4 ページ)

今取材したい人は「秋元康さん」だそうです。秋元さん、どうかなにとぞよろしくお願いします……!

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――「日本放送作家名鑑」のアイデアにはクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で多くの支援が集まりました。具体的にはどんなサイトになるのでしょうか。

深田簡単に説明すると、「日本タレント名鑑」の放送作家版です。もし「この放送作家はこんなジャンルが得意なんだ」「この企画を考えた人なんだ」ということが一目で分かるサイトがあれば、面識のないディレクターやプロデューサーから声がかかるチャンスが増えるのではと考えました。


深田憲作 放送作家 日本放送作家名鑑 日本放送作家名鑑のサイトトップ(日本放送作家名鑑より)

 もともとは放送作家同士で「1番面白い放送作家は誰か?」「あの番組の企画を考えたのは誰か?」といった話をするのが好きだったので、たくさんの放送作家からそうした話が聞ければな、という趣味感覚でやりたいと思ったところがスタートだったのですが、よく考えたら「タレントは面識がない人から仕事のオファーが来るのに、放送作家は知り合いからしか仕事が来ない」ということに気付き、テレビ業界関係者や放送作家を目指している人の参考になるようなサイトが作れたら……というところに行きつきました。サイトには放送作家への取材だけではなく、“放送作家あるある”を盛り込んだ4コマ漫画も掲載する予定で、多くの人に楽しんでもらえればと考えています。


深田憲作 放送作家 日本放送作家名鑑 4コマ漫画・放送作家のあるあるな日常「担当番組の悪口」

――とても面白いアイデアだと思います。サイト作りのために現在放送作家さんに取材を敢行されているとのことですが、あらためて気づいた点等はありますか。

深田取材をする方には最初にアンケートを送ってからお話を聞きに行っているのですが、親しかった人ですらアンケートの時点で「え、この人歴史詳しいの!?」「あの企画、この人が考えたやつだったんだ!?」「この人はこの放送作家に衝撃を受けたんだ!」など、驚きの連続でした。やっぱり知り合い同士でも知らないことばかりで、取材して良かったなと思うことが多いです。

――深田さん自身が影響を受けたり、尊敬する作家さんは誰なのでしょうか。

深田渡辺真也さんです。僕が放送作家デビューをした「くりぃむナントカ」や「シルシルミシル」でお世話になった方なのですが、誰もが認める本物の“お笑いの天才”でした。数年前に残念ながら他界してしまったのですが、僕は今もずっと尊敬の念を抱いているので、今回の日本放送作家名鑑の取材を通じて、あらためて「渡辺さんがどんな方だったのか」。天才の素顔が知れたらいいな、という思いもあります。

――今回の日本作家名鑑では何人ぐらいの作家さんを取材される予定ですか。

深田期限は特に区切っていないですが、いったん100人を目指そうと考えています。やっぱりそこそこの人数の記事がないと、役立たないですからね。新人放送作家から大御所放送作家まで幅広く載せてこその日本放送作家名鑑だと思っているので、鋭意各方面を取材中です。

――楽しみです。深田さんが今一番取材してみたい放送作家はどなたですか。

深田半分冗談、半分本気で言っているのは秋元康先生です。秋元先生も大成功された放送作家の1人ですから、ぜひお話を聞かせていただきたいです。ただ日本放送作家名鑑は成功者インタビューサイトではないので、秋元先生を特別扱いして掲載するわけではなく、新人放送作家とも並列で紹介する、という変なこだわりがあります。でもたぶん、あいうえお順に並べるので結局秋元先生が1番先頭に来ることになっちゃいそうですけどね(笑)。やっぱり秋元先生は放送作家界のトップになる運命なんですね(笑)。

――めちゃくちゃ読みたいですそのインタビュー。面白くなる気配しかしないですよ。隅っこで構わないので同席させていただきたいぐらい興味があります(笑)。

深田いや〜もう本当にやらせてほしいです。秋元先生を取材して、他の放送作家と同様に謝礼3000円を受け取って頂く――というのが夢ですね。「俺はギャラ3000円で秋元康にインタビューした!」って一生自慢したいですからね(笑)。あとは福田雄一さん、宮藤官九郎さん、小山薫堂さんなども放送作家のご経験がある方々なので、いつか取材させてもらえたらなと思っています。さらに現役放送作家で日本の頂点にいる鈴木おさむさん、桜井慎一さん、そーたにさん、中野俊成さん、石原健次さんといった方々も取材させていただきたいです。当然、その中の1人である師匠の高須さんを取材する、というのも夢の1つですし。

――すごく楽しみです。作家の方からはこの取り組みについてどんな声が上がっていますか。

深田結構肯定的な意見が多くて、応援の声もいただいています。自分としてはお金を払ってでも話を聞きに行きたい方を取材させてもらうという感覚だったのですが「大変なことも多いかと思いますが、頑張ってください」と熱いLINEをくださった方もいらっしゃいましたし、自分と同じように放送作家の話を聞きたいと思っている人は多いんだなと実感しました。

地上波テレビ番組とネット番組の違いは「自主規制」

――深田さんは地上波での活躍はもちろんのこと、Amazonプライム・ビデオ番組「今田×東野のカリギュラ」など、ネットのお仕事もされていますよね。テレビとネットで一番違うところって何だと思いますか。

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