KADOKAWAが6月11日、アニメ映画「ぼくらの7日間戦争」を12月に公開すると発表しました。監督は、「ドリフェス!」や「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」で監督を務めた村野佑太さん。今回が映画デビュー作となります。
「ぼくらの7日間戦争」は、1985年に刊行された宗田理さんの『ぼくらの七日間戦争』を原作に映画化したもの。親や教師からの管理教育に反抗し、廃工場に立てこもって大人たちをやっつける少年少女たちが描かれました。1988年に、宮沢りえさん主演で実写映画化されたこともあります。
今回のアニメ映画では、原作から30年ほど経過した2020年が舞台。ティーザービジュアルでは舞台となる雄大な山々に向かい、これから始まる7日間へ期待に胸を膨らませる少年少女6人が描かれています。
企画の発端は、実写映画公開から30年を迎え、「ぼくら」シリーズの累計発行部数が2000万部を超えたことがきっかけだったそうです。91歳となった今なお現役でシリーズの新作を書き続けている宗田さんに、「ぼくら」の世界で現代の少年少女たちが戦う“7日間戦争”をアニメーションで表現したいと提案したところ、シリーズのテーマである「大人への挑戦」と「ユーモラスな戦い」を描くことを条件に再映画化を快諾されたとのこと。
アニメ映画「ぼくらの7日間戦争」の制作は亜細亜堂、配給はギャガとKADOKAWA。キャラの声を担当する俳優陣は後日発表予定です。
原作者:宗田理さんコメント
子どもたちが常に抱いているいたずら心や冒険心、悪い大人への挑戦を子どもの視点から描こうと思ったのがきっかけでこの物語は生まれました。今もこのテーマを変えることなく、シリーズの新作を書き続けていますが、これが子どもの本心をついているから、いつになっても子どもたちの心をとらえて読み続けられているのではないかと思います。これは作者にとってこの上ない喜びです。
今回、この作品が新しいストーリーのアニメ映画になります。アニメ映画には小説とは違う感動と面白さがあります。あの物語がどんなふうに表現され、みなさんをとりこにするのだろう。それを想像すると、原作者としてもわくわくしてきます。小説とは違う感動をぜひ劇場で体験してください。
監督:村野佑太さんコメント
解放区より愛をこめて―
原作を読んで胸が一番高鳴った場面です。今の子どもたちが必要としている解放区とはなんだろうか。原作の発表された時代ほど大人は物分かりの悪い人間ばかりではないし、生まれた時から当たり前にあるネット環境は大人に内緒で冒険することを容易くさせました。しかしどうやら、自分たちの自由な居場所を獲得しやすくなったと同時に、その居場所を守る為にはまた別の不自由さが生まれているみたいです。
今の子どもたちが巻き起こす、新しい7日間の冒険。原作と、そしてかつての映画に精一杯の敬意を持って、新しい「ぼくら」の7日間戦争を紡いでいけたらと思います。
(C)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会
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期待。