吉本興業は、闇営業問題で謹慎中のお笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之さんとのマネジメント契約を7月19日付で解消したと発表しました。
この問題は、吉本興業の所属芸人13人が過去に会社を通さない「闇営業」で反社会的勢力の宴会に参加し、ギャラを受け取っていたというもの。週刊誌にこれが暴かれると、吉本興業は闇営業を仲介したカラテカの入江慎也さんをすぐに解雇。他の芸人たちは当初、「ギャラは受け取っていなかった」などと弁明し厳重注意処分とされていましたが、その後事実関係を確認するためのヒアリングが繰り返される中で、一定の金銭を受領していたことが明らかになり、吉本興業は彼らの活動停止、謹慎などの処分を下していました
その際、宮迫さんは「間接的ではありますが、金銭を受領していた」「相手が反社会勢力だったということは、今回の報道で初めて知ったことであり、断じて繋がっていたという事実はない」などと謝罪のコメントを残しましたが、当初の弁明がうそだったことなどもあって、厳しい目が向けられていました。
さらに、吉本興業は7月13日に自社サイト上で「修正申告及び寄付の実行に関するご報告」を掲出。ギャラを税務申告していなかったため修正申告したこと、償いのため「公益社団法人全国被害者支援ネットワーク」などに寄付したことなどを発表。ここで、宮迫さんは最も多い100万円を受領していたことが明かされていました。
そんな中、7月18日には「NEWSポストセブン」が宮迫さんの進退について早ければ18日中にも発表されると報道。午後にTwitterで「宮迫さんが引退」と断じる人物のツイートが現れると、ネットは騒然。それまでこの問題を繰り返して報じ、19日に最新号が発売される週刊誌に“決定的な内容”が載ることを示唆していました。
しかし、18日には記者会見などは行われず、代わりに、吉本興業がサイトで発表したのは、「ザ・パンチ」パンチ浜崎さんについて。吉本興業に反社会的勢力との接触に関する情報提供があり、浜崎さんからも2018年にそうした接触があったと報告を受けたというもので、この件は注意処分にとどめたと発表するのみでした。
そして、19日に発売された『FRIDAY』では、2016年7月に福岡県で警察官を装った複数の人物に貴金属販売会社の社員が160キロの金塊を奪われた事件の主犯格と宮迫さんが事件の3週間後とされる時期に“ギャラ飲み”をし、ともに写った写真が掲載。吉本興業は、「今後の宮迫博之とのマネジメントの継続に重大な支障が生じた」との判断から、マネジメン契約解消を発表しました。予告されていた芸能界“引退”の発表ではありませんでしたが、事実上の引退とも受け取れる報告にネットは騒然としています。
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