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親からもらった2000万円を使い切った息子、追加で100万円をせびる 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(1/2 ページ)

追加で100万円渡しちゃう親もヤバイ。

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 「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月〜金曜11時〜 配信)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは7月29日(月)放送の加藤諦三パーソナリティー回。5年前から仕事もせず、昼夜逆転の生活をしている息子を持つ父親からの相談。


テレフォン人生相談 パーソナリティ:加藤諦三(評論家)、今井通子(作家・登山家)、ドリアン助川(作家・ミュージシャン)、柴田理恵(女優・タレント) イラスト/北村ヂン

息子に2000万円あげたら働かなくなってしまった!

 相談者は73歳男性。妻は63歳。問題の働かなくなってしまった長男が40歳。次男37歳

 相談者たち夫婦と同居している長男は、5年前から仕事をせずに昼夜逆転の生活を送っており、毎日午後4時ごろに起き出して、夜になるとどこかへ出かけていくという。相談者は、長男が働かなくなった原因に心当たりがあるようだ。

 「証券で利益がありましてね、それで(長男に)お金を振り込んでやったので……それがダメだったと思います」

 その額、なんと2000万円! 例の「老後2000万円」問題でヒーヒー言ってる家庭もあるだろうに、株で2000万円儲けてポーンと子どもにあげちゃう世界もあるのだ。さすがの諦三さんも「よく儲けたねえ……」とあきれ気味。

 長男は、その2000万円をもらうまでは一応、会社に勤めていたようだが、それもちょくちょく辞めたり勤めたりということを繰り返していたとのこと。とにかく長続きがしない子なのだ。

 「ま、それで2000万円もらったら、次の会社行かないやね」

 「それが失敗でしたね、今から考えると」

 確かに2000万円はデカイんだけど、それでも仕事を放り出し、遊んで暮らそうと考えるほどの額ではない(2億円ならともかく!)。

 「2000万円、5年前で、もうそろそろ使っちゃったんじゃない?」

 そう、2000万円程度、使おうと思えばすぐになくなってしまいそうだ。とはいえ、5年間で2000万円となると、年400万円ペース。実家住まいでもあることだし、さすがにまだ残ってるんじゃ……? と思ったら、この長男、とっくに使い切っていた

 「どうしても欲しいと言うので、また100万円ちょっと、やっちゃいました

 「うーん……2000万円でこういう結果が出ててね、また100万っていうのは、やっぱりアナタ、さびしくて、息子と縁が切れることが怖いんだよね?」

 「そうでしょうねぇ。これからは出さないようにがんばろうと思いますけど」

 親からもらった2000万円をアッサリ使い切った上に、追加で金をせびる長男もスゴイが、追加で100万円渡しちゃう親もヤバイ

 2000万円を渡したこと以上に、「チョロッとおねだりしたら金が出てくる」と長男に認識されていることの方が問題じゃないだろうか。

息子がかわいいと思ったことはありますか?

 この日のアドバイザーは、シンクロの銅メダリストでメンタルトレーナーの田中ウルヴェ京(みやこ)。前回の記事では、「にっこりにっこりみ・や・こ」という謎のワードを繰り出し、トンチンカンなアドバイスをしてリスナーをズッコケさせていたが、今回の相談は……?

 まず根本的な問題として、相談者が長男とまったくコミュニケーションが取れていないことを挙げる。

 「息子さんは何か好きなことはありますか?」

 「よく分からん」

 「夜はどこに行ってるんでしょうかね?」

 「分かんないです」

 この相談に応える上で重要な情報「2000万円を何に使ってしまったのか?」「毎晩、どこに行っているのか?」などなど、ほとんど情報がないのだ。

 ひとまず、相談者か妻が長男とコミュニケーションを取るように努めることが先決だという。

 さらに、相談者が2000万円+100万円を渡したことによって、長男はお金のために働く必要がなくなってしまったと指摘。

 「私たちは仕事をすると、お金以外に何を得ると思いますか?」

 「働く喜びですか」

  ……ということで、

  • 長男とコミュニケーションを取る
  • 働く素晴らしさを教えてあげる

 この2本立てが、ウルヴェ京からのアドバイスだ。

 「お金は、やればやるほど意味がなくなるってことだけはお伝えできればと思います」

 全て正論ではあるんだけど……。単なる正論過ぎて、それをやってこれなかった相談者&受け入れられなかった長男にどのくらい響くのかは微妙なところだ。

 それよりも、一通り相談を終えた後の加藤諦三の言葉にシビれた。

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