お祭りの間ずっとスマホを見ている男の子。せっかくのお祭りなのに……と思ったら、そこには妹思いの優しい理由があった――漫画家、稲空穂(@ina_nanana)さんの漫画「スマホ世代」が心にしみます。
お父さんとお祭りにやって来た男の子、ずっとスマホの画面を見ています。ヨーヨー釣りやくじ引きのときも、お面やりんごあめを買っているときもずっと……。大きな花火が上がり、男の子は目を奪われスマホから目を離します。でもスマホを花火に向けて、また画面を見つめるのです。
その画面に映っていたのは、ゲームでもSNSでもなく、小さな女の子。風邪を引いて来られなかった妹のために、お祭りの様子をスマホのカメラから見せてあげていたのでした。優しいお兄ちゃんですね。
「スマホ世代」というと、歩きスマホやスマホ依存など負の印象もありますが、「スマホ世代」だからこそ、遠く離れた大切な人とつながり、今しかない一瞬を見せてあげることもできるんですよね。男の子がスマホをずっと見ているのにお父さんの表情が優しかったのはこういうことだったんだなあ。
読者からは「そうだったのかー!スマホ見る様だけではわからないですよね」「祭りでもながらスマホする子供がいる時代になったということを描いたのかな…思っていたのですが……感動しました…」「お面もふたつ、りんご飴もふたつ。」「良い意味で裏切られて心がほっこりしました」「闇と光は表裏一体ですね…。光を伝えてくださってありがとうございます。文明とはかくあるべき。」など優しいお兄ちゃんに感動するコメントが寄せられていました。
稲空穂(@ina_nanana)さんはTwitterで「#特別じゃない日」というショート漫画シリーズを公開。平穏な日常を描く、心温まるお話となっています。またpixivコミックで『おとぎ話バトルロワイヤル』を連載している他、推理ホラーゲームの『アルネの事件簿』のコミカライズも担当しています。
画像提供:稲空穂(@ina_nanana)さん
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