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日産、横浜のグローバル本社ギャラリーに「ヘリテージゾーン」オープン うっとり見入る歴史的旧車珍車ズラリ【写真60枚】(1/2 ページ)

値段がつけられなさそうな歴史的マシンから、あの伝説車までズラーリ。

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 雑誌やテレビでしか見たことがないような希少で貴重な車両がぞーろぞろ──。日産自動車は9月27日、横浜の同社グローバル本社ギャラリーにヘリテージ(歴史)をテーマにした常設の展示スペース「ヘリテージゾーン」を新設しました。

日産 ヘリテージゾーン
日産 グローバル本社ギャラリーへ新たにできた歴史的旧車展示コーナー「ヘリテージゾーン」

 グローバル本社ギャラリーは日産の新型車展示や企業情報を発信する広報拠点の1つ。休日には最新技術の体験や新型車の試乗、子ども向けイベントなども展開し、無料で入れる横浜・みなとみらい21エリアのお楽しみ施設の1つとしても幅広く知られています。

 ヘリテージゾーンは、これまで開発してきた自動車の歴史が今の先進・最新技術の礎になっているとする「日産のDNA」を分かりやすく、あらためて伝える狙いを込めます。

日産 ヘリテージゾーン
日産グローバル本社ギャラリー(写真:日産自動車)
日産 ヘリテージゾーン
「ダットサン14型」(1935年)

 同社は「ヘリテージカー」をただ古くて珍しいクルマではなく、「伝統」や「歴史」の積み重ねを強調し、現在の優れた技術があることを訴えます。まだ馬車が走っていた1935年(昭和10年)に年1万台という、とてつもない規模で生産された日本初の量産車「ダットサン14型」、初めてレースで欧州列強に勝った「スカイライン 2000GT-R」などの車両から、雨滴感知識オートワイパー(1983年)、電動格納ドアミラー(1984年)、アラウンドビューモニター(2007年)などまで、今では当たり前になった技術や産業、文化の歴史も車両ごとに刻まれています。その1つ1つが日産のDNAであることをあらためて伝えたいと、日産自動車の星野朝子執行役副社長が設置に至った理由を述べました。

 「現在のクルマ、先進技術は、これまで業界初、世界初の技術革新を実現し続け、積み重ねてきた歴史の上に成り立っています。そんな日産の先進技術の礎である日産のDNA、歴史のストーリーを心地よい雰囲気の中でくつろぎながら楽しんでいただきたいです」(日産自動車の星野副社長)

日産 ヘリテージゾーン
貴重な歴史的映像コンテンツなども上映

 2019年9月30日まで、新ゾーンのオープンを記念して、選りすぐりの所蔵ヘリテージカーをさらに19台も集めた特別展示コーナー「NISSAN FERITAGE WEEKEND MUSEUM」を開催します。

 目玉は1935年(昭和10年)製となる日本初の量産車「ダットサン14型」、1966年製「初代シルビア(CSP31型)」、1960年製「プリンス・スカイラインスポーツ クーペ(BLRA-3型)」の3台。同社が所蔵するヘリテージカーは「クルマなのですから、基本的には動態保存(動かせる状態)とするように整備している」そうで、約85年前のダットサン14型も「動く」そうです。

日産 ヘリテージゾーン
「プリンス・スカイラインスポーツ クーペ(BLRA-3型)」(1960年)
日産 ヘリテージゾーン
「初代シルビア(CSP31型)」(1966年)
日産 ヘリテージゾーン日産 ヘリテージゾーン 壁一面に並んだ「日産車ミニカー」も目玉。欲こんな集めたな……! ダットサン12型フェートンから始まる日産車の歴史がこれでも分かる

 特別展示後も、歴史車両コレクション「日産ヘリテージコレクション」約300台の所蔵車から定期的に入れ替わります。同じく一般見学が行える座間事業所の日産ヘリテージコレクションとともに、目からウロコのカッコよさを知り、あるいは思わず視界がセピア色になったりもする、実はすごく深いクルマの歴史、皆さんも浸ってみてはいかがでしょうか。

日産 ヘリテージゾーン
日産ワークスチームのレジェンドドライバーの長谷見昌弘氏、元NISMOチーム総監督の柿元邦彦氏も来場。長谷見氏はあざやかなブルーの「スカイラインGT/S54」(1964年)で乗り付けた
日産 ヘリテージゾーン
「思い出の日産車はスカイライン ハードトップ。あの頃の時代の高いフレーム剛性がいい。近年いいと思ったのはノートe-POWER。FFは嫌いなんだけれど初めて好きになった」(長谷見氏) 「思い出の日産車はやっぱりR32のGT-R。箱レーシングカーとして4WDのすごさを認知させた歴史的車種。日産が技術をリードしていると言われるのは、レースとヘリテージカーを大切にしているからだと思う。レースはこれからも続けてほしい」(柿元氏)
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