ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月9日放送)では、台風15号から1ヵ月経った千葉県の復旧状況と、12日に関東への接近が予想される台風19号への対策について解説した。
千葉停電54万戸、断水続く 台風15号のため、停電が続く千葉市緑区。県内では鉄塔2基が倒壊するなどしており、復旧は多くの場所で11日以降になる見込みだ=2019年9月10日午後6時42分(共同通信社ヘリから) 写真提供:共同通信社
台風15号の直撃から1ヵ月
9月9日に起こった台風15号の直撃から1ヵ月となった。被害が大きかった千葉県では、8日時点で住宅被害が3万4822棟。依然として被害調査が進んでおり、今後も数が増える見通しだ。
飯田) いまも調査をしている最中ですから、復旧もこれからというところです。その上、台風19号が接近し、関東に上陸するのではないかということになっています。きょう(9日)は、特に被害が大きかった千葉県南房総市の石井裕市長に電話をつなぎまして、被害からの復旧状況、12日からの台風への対策を伺って参ります。石井市長、おはようございます。
石井) おはようございます。
飯田) お忙しいなか、ありがとうございます。1ヵ月が過ぎましたが、復旧の具合はいかがですか?
台風15号による大規模停電で、明かりが消えた千葉県多古町南中地区(手前)。住宅の屋根はブルーシートが覆い、停電が解消された地区と明暗が分かれている=2019年9月14日午後、千葉県多古町 写真提供:産経新聞社
未だ復旧作業の最中
石井) 停電、断水はだいぶ前に応急的に解消していますが、いまだに固定電話の回線、テレビ、インターネット回線が使えないというご家庭もかなりございます。家屋の損壊や施設被害もまだ片づけている最中であり、復旧、復興に向けて作業が始まって来たという状況です。
飯田) みなさん、生活の立て直しというところで精いっぱいですね。
石井) そうですね。これからどうするか悩んでいる方々も、大勢いらっしゃるのが現状です。
飯田) 食い扶持を稼がなければならないというところですが、産業も影響を受けたのですよね。
石井) 農林水産業、観光事業、さまざまな中小事業等々で大きな被害を受けています。全容がどのくらいの規模なのか把握しきれていませんし、これを分野ごとに復旧するには、年単位の時間がかかると思います。
飯田) 前回お話を伺ったときにはボランティアの方々へ、特に屋根のブルーシートかけを手伝ってくださいということでした。その後も駆けつけてくださっているのですか?
屋根のブルーシートがけの要望に応えきれていない現状
石井) おかげさまで、継続的にボランティアの方は多く駆けつけてくださっています。いまでもボランティア活動を続けていただいていますが、ボランティアセンターの現状ですと、いまでもブルーシートがけの要望に応えきれていません。
飯田) そうすると、その状況で台風19号が来るとなれば、ときを争うわけですね。
石井) この週末のことですから、できる限りのことはやるということだと思いますが、今度の台風は本当に心配しています。
飯田) さまざまな場面で対応しなければならないと思いますが、いちばん懸念されているのは何ですか?
石井) やはり前回同様に、大きな停電が発生するのではないかと心配しています。それに対して、備えられることはしなければいけない状況です。
人手が必要〜ボランティアのお願い
飯田) 万全な備えをされていると思いますが、いまいちばん困っていること、必要なことをリスナーの方々に訴えていただければと思います。
石井) 未だに台風15号からのブルーシートがけや、災害ごみの撤去作業も終わっていない状況でございます。その点でも、まだまだ人手を必要としていますので、ご協力いただけるとありがたいと思います。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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