アイドルグループ「KARA」の元メンバーで、現在は女優としてシリアスからコメディーまで幅広く活躍している知英さん。11月1日公開の主演映画「どすこい!すけひら」(漫画:たむら純子さん、原案:清智英さん)では、ぽっちゃり女子という新たな領域にチャレンジしています。
知英さん演じる助平綾音(すけひら あやね)は、恋に不器用でどすこい体形な女の子。ある事故のせいで昏睡(こんすい)してしまうのですが、気が付くと別人のようなスリムな体形に。友人の紹介で働き始めたエステティックサロンで憧れの人気アイドル・湊拓巳(「超特急」草川拓弥さん)と出会ったことで、想像もしなかったような恋の歯車が回り始める……というドタバタラブコメディーです。
綾音を演じるため、真夏にもかかわらずファットスーツを着込みながら撮影に臨んだ知英さん。撮影を振り返っての思いや、3度目の共演となった竹中直人さんとの思い出、さらには日本での女優デビュー5年目を迎え、今後の展望についても話を聞きました。
―― 撮影を振り返って、いまはどんな気持ちですか?
知英 ちょうど1年前の7月に撮影したんですけど、すごく暑くて大変でした。先月、出来上がった作品を見たんですけど、スタッフの皆さんや監督と「楽しい映画になったね」って話したり。やっと皆さんに見てもらえるのでうれしいです。
―― 例のファットスーツ姿は、ビジュアル解禁のときから話題になっていましたね。
知英 最初、太った役をやるって話を聞いたときには、どんな風になるのか想像できなかったんですけど、実際に特殊メイクを体験してみてびっくりでした(笑)。えー、って。なんだか自分じゃないような気がして、不思議な気持ちでした。
夏だったので余計に重たく感じて、腕もシリコーンでできているのでサウナ状態なんです。ペットボトルの蓋も自分で開けられないんですよ。
―― 想像以上に過酷だ……。知英さんは、これまでにもテレビドラマ「オーファン・ブラック〜七つの遺伝子〜」(2017年)で1人7役を演じたり、映画「レオン」(2018年)で男女入れ替わった役を演じたりと、一風変わった役柄に挑戦することが多いですが、綾音もかなり突飛(とっぴ)なキャラクターですよね。
知英 今回もそれに負けないぐらい変わった役だと思っています。なぜかそんな変わった役しかやっていない私ですけど……でも、芝居だからこそこういうことができるし、新しいキャラクターに出会えて、私はうれしいです。
―― 今回はコメディー要素もありますね。
知英 コメディーって段取りがすごく大事で、ただ自分が大げさにやるというだけじゃうまくいかないし、タイミングと呼吸が合って初めて面白いものができると思うんです。コメディーのシーンで一番共演が多かったのがりゅうちぇるさんなんですけど、初めてお会いしたのにすごく呼吸の合った演技ができました。
―― 共演でいうと竹中さんとは「オーファン・ブラック」「レオン」に続いて3度目ですよね。現場ではいかがでしたか?
知英 相変わらず楽しくやらせていただきました。竹中さんは社長の役がぴったりで、いろいろと面白いアドリブもありました(笑)。いつも笑わせてくれて、現場の雰囲気を和やかにしてくださって、私も勉強させていただいています。
―― 知英さんもアドリブを入れたり?
知英 私は基本的にあまりしないです。何か必要があったら少しだけ。リハーサルと変えたり、相手をびっくりさせるようなことはしません。だから竹中さんはすごいんですよ。もちろんベテランの大先輩ですから台本に沿ってしっかり演じられているんですけど、やっていることは1回ずつ全部変わっていて。すごい頭の回転の速さだと思います。
―― 映画の中で注目してほしいポイントを教えてください。
知英 やっぱり綾音の成長ですね。綾音って結構頑張って生きている子なんです。牛の乳搾りもゲームも、チョコを食べるのも何でも。だから、私も撮影の期間は何でも必死にやっていました。自分に自信がないという人は、きっとたくさんいると思うんです。周りの人たちがそんな自分を変えてくれることもあると思いますが、最後は自分を信じて周りを信じて生きていく、そんな綾音の姿を応援してほしいですね。
―― 映画の中で、何か気付いたことや今後の人生に生かせると思ったことはありますか?
知英 綾音は、とにかくチョコが好きで、チョコが好きすぎてイタリアまで行っちゃうみたいな子なんです。大好きで何かをやるってことも必要なんだろうなって思うし、それがなければ綾音は痩せていなかったし、拓巳とも隼人先輩とも再会していない。ということを思うと、何か挑戦してみるべきなんだろうなって思います。
―― いま挑戦していきたいという言葉が出ましたが、日本での女優デビューから5年、今後のビジョンを教えてください。
知英 変わらずこうやっていろんな作品に出会いたいというのもあるんですけど、目の前のことを一生懸命にやっていくこと。作品との出会いが大事だと思っています。
―― では最後に、これから映画を見る人たちへメッセージをお願いします。
知英 まず、ビジュアルにびっくりされると思います(笑)。ただ面白いだけじゃなくて、1人の女の子の人生を描いた作品です。綾音を応援しながら、こんな生き方もあるんだなって思っていただけたら。最後は気持ち良い展開になると思うので、良い意味で何も考えずにこの映画を見てすっきりとした気持ちになってほしいです。
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