米カリフォルニアにある有名なポルシェ専門ショップで、ヴィンテージ・ポルシェや貴重なパーツなどを焼失する事件がありました。損害額は300万ドル(約3.28億円)を超えると見られています。
事件があったのはカリフォルニア州アナハイムにあるチューニングショップ「ベントン・パフォーマンス」。ここはポルシェの修理やチューニングを専門とするショップとして知られ、さまざまな記念品や貴重なパーツの保管などを手がけていました。1960年ごろに販売されていた912や356といった空冷4気筒エンジンを搭載したヴィンテージ・ポルシェを修理できるメカニックもおり、まさに米国のポルシェファンにとって聖地のような存在でした。
そんなベントン・パフォーマンスで起きた火災。原因は近隣で起きた火災で、強風に煽られて炎が燃え移ったそうです。
拠点となるショップやオフィスはかけつけた消防隊の活躍で無事でしたが、自社倉庫は完全に焼失。倉庫にはドライブトレインなどの貴重なパーツや記念品のほか、博物館で展示するレベルの品質を維持していた1975年に約2000台のみ生産された希少車「ポルシェ912E」も含まれていたそうです。
幸いなことにベントン・パフォーマンス関係者に負傷者はなく、ショップ代表のジョン・ベントンさんは翌日から通常通り営業を再開しつつ、「この火災は私たちの33年間に渡って続けてきた献身的な努力を止めるものではない」と語り、「私たちは再建にフォーカスしています。これからの30年以上をより強く、より良いものとするために」と再建を目指して、保険会社と話し合いを進めていると発表しています。
ちなみにベントン・パフォーマンスは公式サイトにて、キャップやロングTシャツ、ステアリングホイールなど、オリジナルグッズの販売を行っています。
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