advertisement
劇場公開中のアニメ「フラグタイム」の制作会社、ティアスタジオ(株式会社ネクストバッターズサークル)が事業を停止し、破産申請中であることが分かりました。
東京商工リサーチによると同社は12月13日に事業を停止し、破産申請を宇都宮貴士弁護士(大原綜合法律事務所)に一任。負債総額は約4300万円で、そのうちアニメーターらへの未払い分が約50人に対して約800万円になるとのことです。
実質的に11月末には事業停止状態となり、代表者を含めた関係者への連絡が取りにくくなったことから、アニメーターなどから未払いを訴える投稿がTwitterなどのSNS上で相次ぎ、注目を集めていました(関連記事)。
同社は2019年には「フラグタイム」のほか、「劇場版 王室教師ハイネ」「なんでここに先生が!?」などを制作。「フラグタイム」の製作委員会からは12月10日に、「事態を把握するべく、かねてより株式会社ネクストバッターズサークルの代表者へ報告を求め続けておりますが、現状においてまだ連絡が取れておりません」との声明が公式サイト上に掲載されていました。
なお、11月8日には「フラグタイム」の劇場限定Blu-rayの発売中止もアナウンスされていました。理由は“製造上の都合”。SNS上ではBlu-rayが完全に発売中止になったとのウワサも見受けられますが、発売中止になったのはあくまでも“劇場限定Blu-ray”であり、それ以外の通常版Blu-rayなどについては“詳細が決まり次第ご案内をさせていただきます”としています。
関連記事
- アニメ会社「リテイクが直らなかったら50%減額」 その発注書大丈夫? アニメ会社、日本動画協会、JAniCAに聞いた
どうなのでしょう。 - アニメ制作会社「STUDIO 4℃」社員が未払い残業代を求めて提訴 「海獣の子供」の制作進行を担当、労基が是正勧告も未だ支払われず
顔出しで業界の悪習を変えたいと語るAさんにお話を伺ってきました。 - 「24時間書き続けて、それでも仕事は終わらない」 アニメ制作者実態調査が業界の闇を伝える
半年の報酬が10万円ということも。 - カラーが一部報道に対し「強く抗議」 ガイナックス代表の逮捕を巡り
ガイナックスは現在「エヴァンゲリオン」関連の権利を一切有していないとのこと。 - カラーが一部報道に対し「強く抗議」 ガイナックス代表の逮捕を巡り
ガイナックスは現在「エヴァンゲリオン」関連の権利を一切有していないとのこと。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.