「ねぎとろおじさん」や「宇宙になった黒ギャル ペコ」(関連記事1/2)など、人類には早すぎる漫画で知られる長イキアキヒコ(@sinitoma)さんが、『まんがライフオリジナル』で連載している『ギャル医者あやっぺ』の単行本を出しました。たぶんこっちは現状の人類にちょうどいいです。
主人公のあやっぺは「大名行列めいた院長の総回診」という、厳粛な場面でもかまわずにペディキュアを塗り直す、自由奔放なギャルにして医師。美容整形の相談を受ければとにかく患者の顔をギャルに寄せようとしたり、執刀をしているかと思えば手術室でアップルパイを切り分けていたり、不眠に苦しむ入院患者に「ギャル数えればすぐ眠れる」などとデタラメを吹き込んだり、やりたい放題です。
やっていることはムチャクチャなあやっぺ先生ですが、腕は確かな様子。10回クイズに「ひじ」と答えた患者に「そう! そこにでっけー腫瘍あった」とトリッキーな宣告をキメたかと思えば、「悪いの全部取ってポイしたかんね」と、軽いノリで手術を成功させます。痛み止めと称して、ギャルの入浴写真を処方するあたりが理解の範囲を超えてはいるけれど。
気ままな彼女も、子どもが相手だとペースが狂い気味。手術を怖がるみゆきちゃんをなだめようと、胃の模型からアメを取り出してみたり、着ぐるみで「あやっぺぐま」に変身して踊ったり、いつものノリで接しても空振りに終わってしまいます。そんなとき、看護師が「これ見て元気出して」と、普段と落差の激しい、あやっぺのすっぴん写真を暴露。本当に効いてしまい、彼女は「泣き止むなし!」と憤るのでした。
そしてやってきた手術の日、執刀医のあやっぺは苦戦し、「みゆきちゃんの血圧サゲサゲになってんけど!!」とうろたえます。どうにか血圧を上げようと、あやっぺぐまに変身し、汗だくになってみゆきちゃんを応援します。ほかにもっとできることあるだろう……。
それでも必死な思いが通じたのか、みゆきちゃんは回復。手術も無事成功し、“鬼元気”な笑顔をあやっぺに見せます。さらに、みゆきちゃんが似顔絵を描いてくれたと聞いて、あやっぺは「うれしすぎぴょんぴょん丸なんだけど!」と大喜び。しかし、描かれていたのは“素朴なほうの自分”で、思わず「なんですっぴんだし!!」と大声でツッコむのでした。
『ギャル医者あやっぺ』は、もともとWebメディア「オモコロ」で始まった作品。同サイトでは引き続き『新ギャル医者あやっぺ』が不定期に掲載されているので、気に入ったかたはこちらもチェックを。
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