ネットオークション「ヤフオク!」に移動基地局車が出品され、マニアの間で注目が集まっています。
移動基地局車はいわゆる「はたらく車」の1つで、人が密集して携帯電話の通信品質に影響が出てしまう場所や、災害によって基地局が使用できなくなってしまった場合など、安定した通信を提供するために応急的に利用されます。コミックマーケット(コミケ)などの大きなイベントで見かけたことがあるという人が多いのではないでしょうか。
出品された移動基地局車はいすゞのトラック「ELF」をベースに作られたもので、災害対策に使用される「衛星エントランス」を搭載する特殊な移動基地局車。とある携帯電話会社が使用していたものだそうです。
走行距離はたったの1.2万キロ。アウトリガーを搭載し、アンテナポール2基を備えたガチ仕様となっています。これを新車で購入するとなると、車両そのものや搭載する設備などを含めると数千万円を超えますが、オークションには498万円の破格で出品されています。
オークションページでは、普段はなかなか見られない移動基地局車の内部の写真が数多く掲載されています。車体を見ると、通信事業者名が描かれていたであろう部分は白塗りされ、画像からは確認できない状態となっています。
室内は無線機設備が撤去されているため、余裕が感じられる広さ。キャンピングカーのベース車両として使用する場合は布団を敷いても問題なさそうです。発電機はかなり大型のもの(25kVA)が搭載されており、電源設備や空調設備もそのまま残されていることが確認できます。
実際に購入して移動基地局として使用する場合は、自前で無線機などを用意しなければならないうえ、無線局の免許状や法律上の手続きなども必要になる場合があるので注意が必要です。
(大泉勝彦)
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