2月に公開されて以来、日本中をざわつかせ、一部で祝祭ブームを巻き起こした話題の映画「ミッドサマー」に登場した女王のドレスが、6万5000ドル(=約700万円)で落札。5月20日、A24オークションを通じてドレスを競り落としたアカデミー映画博物館がTwitterを通じて発表しました。フラワーガウンを直接拝み、映画さながら祝祭に浸れる日がくるのかも。
このオークションは、「ミッドサマー」はじめ、「ヘレディタリー 継承」などを制作する映画スタジオ「A24」が、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)対策支援を目的として、4月22日より開催していたもの。同スタジオがこれまで作ってきた映画関連の品が、数多く出品されていました。目玉の一つとなったのは、「ミッドサマー」のクライマックスに登場した、メイクイーンのフラワーガウン。「1万個のシルクフラワー」で作られたこの衣装は、重量13キロ以上(30ポンド)と、存在感抜群の逸品でした。
オークションを通じてこのドレスを獲得したアカデミー映画博物館は、「私たちの最新の習得品」として、Twitter上でこのドレスをお披露目。落札金額は、ニューヨーク市消防局を母体としたNPO団体FDNY財団に寄付されることを明らかにしました。なお、この博物館は、アカデミー賞を主宰する映画芸術科学アカデミーが運営母体となっており、2020年12月に米ロサンゼルスで開館を予定しています。
その他「A24オークション」には、フラワーガウンをはじめとして、「ミッドサマー」由来の品が数多く出品。ドレスと合わせてかぶりたい、メイクイーンの王冠は1万5000ドル(=約160万円)、そして多くの映画鑑賞者に強烈な印象を残したクマのかぶり物は4750ドル(=約50万円)で落札されるなど、総じて10万ドル、日本円にして約1080万円あまりもの収益を上げたとのことです。
映画「ミッドサマー」は、アメリカの大学生が、スウェーデンの田舎にあるホルガ村を訪れるという物語。家族の不幸で深く傷ついたヒロインたちが、村で90年に一度行われる夏至祭に参加する中で、奇妙な体験を重ねていくストーリーで、独特の画とストーリー展開が日本でも広く話題を呼びました。
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