2020年8月に開催予定だった野外型音楽フェスティバル「FUJI ROCK FESTIVAL'20」が、2021年8月開催に延期されたことが公式サイトやSNSで6月5日にアナウンスされました。
フジロック・フェスティバル事務局は、観客の安全・健康とCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)感染拡大防止の観点から延期を決断したとの公式声明を発表。同時にフジロック創始者で、運営会社「スマッシュ」代表の日高正博さんも「本当にゴメン」と無念を明らかにしています。
日高さんは続けて、これまで数カ月の延期も含めスタッフ一同開催へ向けて協議を重ねてきたものの、「出演してくれるバンドやスタッフ、関係者の皆様、なにより苗場まで来てくれるあなたたち、お客さんの健康と安全面を考えると、主催者として今年の開催を進めることはできないと決心しました」と述べました。
しかし今回はあくまでも「中止」ではなく「延期」だと強調。2021年8月20日、21日、22日の開催へ向け「まだ14ヶ月も先の話だ。悔しいけど、楽しく待っていてもらいたい」とファンへ向けてメッセージを送っています。
また、事務局は公式声明で「入国拒否対象地域が続く」ことにも触れ、出演海外アーティストの来日が困難と予想されることも延期を決めた要因の1つであったとしています。FUJI ROCK FESTIVAL'20には、ヘッドライナーとしてテーム・インパラ、ザ・ストロークス、その他にディスクロージャー、メジャー・レイザー、FKAツイッグスらの出演が決定・発表済み。日本からは奥田民生、甲本ヒロトらからなるユニット「忌野清志郎 Rock’n’Roll FOREVER」や、電気グルーヴがヘッドライナーとして名を連ねていました。
なお、すでに発売されたチケット購入者に対しては返金措置を行うとともに、「今年のチケットをキープしてくれた人達に、記念になるような面白いプレゼントも考えています」とのサプライズ予告も。日高さんは「来年は今年の分も含めた2年分のエネルギーで、苗場で、楽しもう。約束するよ」とつづり、「幻のフジロック’20」との署名で声明を締めくくりました。
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1月にバンドが再結成したばかりでした。