歌手の青山テルマさんが6月5日にInstagramで、自身が日本で体験した黒人差別、アメリカでのアジア人差別の経験を告白。世界や日本で起きている「人種差別・黒人差別」へ関心を持つことを呼びかけ、「愛の方がうるさい世界にしよう」とつづりました。
米国ミネソタ州ミネアポリスでは5月25日、白人警察官が黒人男性の首を膝で押さえつけ、窒息死させた事件が発生。これを発端に、抗議デモやSNSで「Black Lives Matter(黒人の命の問題だ、黒人の命を軽視するな等の意味)」を掲げた運動や投稿が社会現象になっています。青山さんもこの抗議活動を受け止め、6月2日にInstagramで黒い画像と「愛溢れる未来へ。I stand with my people. Black lives matter. (私は黒人差別と戦う人たちの味方)」と黒人差別への抗議を支持するコメントを投稿していました。
その後も、Instagramのストーリーズなどで「人種差別・黒人差別」について共有してきた青山さんは、「私は1/4黒人、3/4日本人です。アメリカでも日本でも差別を受けてきました。日本に居たときは『国に帰れよ』と電車の中で叫ばれるのなんて日常茶飯事だったし、親戚にも『テルマは黒人で、ブスやし、将来どうすんねん』と言われたのも鮮明に覚えている。じゃーアメリカに行ったら私は『アジア人』だからFOB(アジア人に対しての差別用語)と呼ばれる」と、自身の経験を告白。「今はスマホやSNSがある時代だから声を上げて、ちょっとでも歴史が変わったら最高だし、知らないみんなにちょっとでも理解して貰えたらすっっごく嬉しいと思ってこれを書いてます」「ちょっとでも考えてみたり、調べてみたり、誰かと話し合ってほしい。私ももっと勉強する」「愛の方がうるさい世界にしよう」と人種差別・黒人差別について関心を持つことを呼びかけました。
その後、青山さんはInstagramのストーリーで「みんな一緒に考えてくれたり、付き合ってくれて本当にどうもありがとう」と感謝を述べ、「昨日1人でぼーっと考えててさ、私がもし大好きな人といつか子供を授かれるとしたら、私は黒人の血が入った子供が産まれる。だからきっと今回のニュースや歴史、私が学んだことは私が死ぬまでずっと考えさせられる事なんだなーと」と心中を吐露。「結果『愛』の方がうるさい世界になって欲しい」と締めくくりました。
青山さんの一連の投稿を見たファンからは、「テルマちゃんのストーリーを見て、自分にも案外身近なことであるということを強く感じました。みんな同じ人間、少しでも人種差別や誹謗中傷がなくなりますように」「つらい経験をシェアして実際にどんなことが起こっているのか私たちに教えてくれてありがとうございます」など、差別に声を上げた青山さんに賛同するコメントが寄せられました。
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