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「オオカミちゃん」シリーズ史上初のアーティストコラボが実現するまで FAKY、Novel Coreインタビュー(1/2 ページ)

「月とオオカミちゃん」番組内でカップル成立したコアヒナ。

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 ABEMAの恋愛リアリティーショー「オオカミ」シリーズ第7弾「月とオオカミちゃんには騙されない」番組内で、見事カップル成立した「FAKY」のHinaさんとHipHopアーティストのNovel Coreさんが2月にリリースしたFAKYの新曲「half-moon」でコラボ。番組シリーズ初となるアーティストコラボとして、7月7日に「half-moon feat. Novel Core」が配信リリースされるとの報告にネットでは歓喜の声が寄せられ、注目を集めていました。

【MV】FAKY / half-moon feat. Novel Core


FAKY Core Hina Core ヒナ コア オオカミちゃん half-moon
Novel Coreさん、Hinaさん

 番組を通してHinaさんが感じた思いを落とし込んだ「half-moon」は、各サブスクリプションランキングを席巻し、YouTubeで公開したMVは公開から2週間で100万回再生を突破するなど、FAKYにとっても転機の楽曲。番組終了から3カ月が経過し、今回のコラボで楽曲がどのような成長を遂げたのか、その後の2人は「月とオオカミちゃん」出演をどう振り返るのか語ってもらいました。

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――「オオカミ」シリーズで共演アーティストがコラボするのは史上初とのことですね。経緯を教えてください。

Lil’ Fang(リルファング) もともと、Hinaが出演した「月とオオカミちゃんには騙されない」という番組をきっかけに「half-moon」は出来上がったのですが、MVやサブスクリプションなどの再生回数がFAKYの楽曲の中でも特に伸びていたので、まだまだ楽曲のポテンシャルはあるなと思い、今回Novel Coreさんとのコラボが実現しました。

 Hinaの書きつづったメモを受けて私が作詞しているのですが、やはり、出演していた本人しか分からない気持ちがあると思うので、その思いを楽曲に投影したいという願いもあり、Novel CoreさんにRAP詞もお願いしました。

――コラボが決まった際の気持ちを教えてください。

Novel Core(ノベルコア) こうして番組で共演するご縁があったので、FAKYさんとは何かしらでコラボしたくて僕側からも声をかけさせていただいていました。まさかこんなに早い段階で一緒にやれることになるとは思っていなかったので、すごくうれしかったです。

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――もともとの歌詞は、HinaさんのメモをもとにLil’ Fangさんが作詞をされていますね。作詞をする上で大切にしたことはありますか?

Lil’ Fang 今回の作詞は、私の人生の中で一番難しかったです。Hinaがした経験を、それぞれ違う個性を持つFAKY全員で歌うことになるので、まずこのメンバーが共感できるものにしたいという気持ちはすごく大事にしました。この5人が共感できなかったら、おそらく誰にも共感してもらえないでしょうし、メンバーが気持ちを込めて歌えないと、誰の心にも届かないと思ったので、そこはすごく意識しています。それぞれが歌うパートにメンバーごとの意味も考えながら書いてます。

――Hinaさんは自身の気持ちをLil’ Fangさんの目を通してあらためて受け止めることになったかと思いますが、新しい発見はありましたか?

Hina(ヒナ) Lilに渡したメモは、その日にあった出来事から、感情的な部分までそのままを書き連ねていました。中には、「何でこう思うんだろう」という答えのないようなものまであったので、こうして誰が聞いても共感してもらえるような歌詞にしてくれたのはLilのおかげだったと思います。どう言えば自分の気持ちを伝えられるのかとモヤモヤした部分が、「そう! これが言いたかった!」と言語化されていたので、あらためて自分の気持ちと向き合って消化できたと思います。

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――番組では満月が印象的に使われていましたが、楽曲のタイトルは「half-moon」。すごく意味深ですよね。

Lil’ Fang 番組に関連して“月”をメインテーマとして考えていましたが、“二面性”という部分も表現したくて「half-moon」というタイトルにしました。Hinaのメモを受けて作詞をする際、普段のアーティストとしてのHinaと番組に出演しているときのHinaという2つの顔を両立することへの葛藤があるんだろうなとすごく感じました。それは出演していた11人のメンバーも同じで、アーティスト、俳優、モデル、スポーツ選手と、それぞれが普段主軸にしている一面というものがある中で、番組ではまた別の一面を見せていたと思います。その状況って、誰しもが持つ二面性という部分のコントラストがより明確に映し出されているなと感じて。そのことを月を使って分かりやすく表現しようと思いました。

――Novel Coreさんが加わって、楽曲自体にも新たな一面が加わったと思います。どのような変化を遂げたと思いますか?

Hina まず、FAKYの楽曲に男性が参加したこと自体初めてだったので、今までになかった楽曲になったと思います。オリジナルはオリジナルで好きなのですが、Coreが加わってよりパワーアップしました。

Mikako(ミカコ) 聴こえ方ももちろん違いますが、見え方もすごく変わったと思います。「half-moon」は、ダンスパートが全くなくて、これまでのFAKYのバラード曲の中でも珍しいのですが、Coreさんが加わったことでこの楽曲にAkinaがダンスをつけました。そういった見え方の変化というのは大きかったなと思います。

Taki(タキ) FAKYは、さまざまなルーツを持つメンバーがたくさん集まっているからこそ、これまで色々なジャンルの楽曲に挑戦してきましたが、同じ楽曲でここまでガラッとスタイルを変えた楽曲は初めてで、すごく気に入っています。

Akina(アキナ) CoreさんがHIPHOPという要素を加えてくれたことは、FAKYとしても新しい挑戦でしたし、グループとしてもレベルアップできたと思います。これからいろいろなジャンルに挑戦するモチベーションになりました。

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Lil’ Fang FAKYだけでは出せないバイブスが加わったなと思います。あとは、他のジャンルのアーティストの方とコラボする機会が少ないので、今回音楽でちゃんとつながって仲間になれたなというコネクト感をパフォーマンスや楽曲の中で初めて体感できたので、うれしかったです。

――Novel Coreさん自身は、どのような変化を加えようと考えていましたか?

Novel Core もともとの楽曲はバラードだったので、テンポに変化を加えられたら面白いかなと思い、自分のパートはあえて言葉数を多くしたバースにしました。歌詞の部分では、Lil’ Fangさんに男性目線であることや、恋愛のみにフォーカスせず、いろんな角度から共感できるものにしていると聞いていたので、“女性目線”の気持ちを歌詞に込めて新しい視点を加えてみようと挑戦しました。

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――それぞれ気に入っているフレーズはありますか?

Mikako 私はサビの最後「歩む own my life」というところです。正直、レコーディングをする直前までこの曲をどうやって歌おうか悩んでいました。アーティストとして、自分が納得できないものを歌っても説得力のないものになってしまうので、Lilとたくさん話し合いを重ねて、自分でもたくさん考えた結果、ここの歌詞は自分の人生と置き換えられるなと思ったので、一番自信を持って歌っています。

Taki 「Your truth. Your lie.」です。歌っていてすごく気持ちいいですし、5人で歌っているサビのところから、私とAkinaが歌うパートで、R&Bのような雰囲気になるところがすごく好きですね。

Akina(アキナ) Lilが書く歌詞は全部大好きなのですが、今回Novel Coreさんとのコラボということなので、彼が歌っている「Wish I could love you」。英語だから聞き取りやすいというところはあると思いますが、なんだかすごく切なくて好きです。

Hina 自分が歌っていて好きなところは、「戻れないなら 進めないなら 今夜だけ見つめて」です。私、過去に戻りたくなることや2、3年後の未来がどうなっているのか知りたくて考えすぎちゃうことがすごく多いんです。でも、戻ることも進むことも絶対にできなくて、今を生きることしかできない。本当に私が普段感じている素直な気持ちを歌えているところだと思います。

 あとは、「夢と現実の答えを探してる」というところも好きです。アーティストは、答えのないものだと思っているのですが、きっと何年たってもその答えを探し続けていくものだとも思っています。特に、リアルとファンタジーのはざまにいた「月とオオカミちゃん」出演時は、特にそのことを強く感じました。きっと、答えなんてないけれど、答えを求めようと模索し続けてしまう。それを体現してくれていると思います。

Lil’ Fang 本当に一つ一つに意味がありすぎて選べないですね……。Mikakoが選んでくれた「歩む own my life」というのは、彼女に歌ってほしいなと思って作詞をしていましたし、「戻れないなら 進めないなら」というところはHinaを思いながら、「でも君との言葉嘘じゃない」というのは、Akinaをイメージしていて、「Your truth. Your lie.」は意外と大人っぽくて、こういうこと言いそうだなと思ったTakiに歌ってほしくて書きました。本当に全部に意味がありすぎて、一つには選べないですね。

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Novel Core 自分のところだと少しマニアックになってしまうのですが、「いつか思い出すよ ここで2人」です。出だしは、あえて未来にフォーカスして書きたかったんです。“今”感じていること、“今”決めていることではなくて、今後自分たちが未来を生きるときに思い出すような曲にしたいなと思って、あえて「いつか」という出だしにしました。そこは歌詞を書く上で一番こだわった部分で、歌っている時も気持ちいいところです。

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――「half-moon」に加えた新たな視点でもあるのですね。こうして「月とオオカミちゃん」に出演されていた2人がコラボするということで喜ぶファンもたくさんいると思います。お互いに印象に残っていることはありますか?

Hina 中間告白の前、Coreからの“月LINE”で江ノ島デートをしたときに、翔大郎から“月LINE”が届いて。海でCoreとお別れするときに、「翔大郎が待ってるからもう行きな」って言ってくれたんです。普通だったら、1回しか使えない“月LINE”ですし、中間告白の前だったので、ある意味すごく大事なデートだったはずなのに、他の男の子のことまで気に掛けられるCoreの心の広さというか、優しさには驚かされました。私よりも全然年下ですが、私だったらきっとそこまで気遣って声をかけてあげられないなと思ったので、すごく印象に残っています。

Novel Core 脱落メンバーが発表される日に、Hinaが初めて弱さを見せてくれた瞬間があったんです。その日は、全員の気持ちが沈んでしまっていたのですが、Hinaが声をかけてくれて、「脱落したくない」という気持ちをきちんと話してくれたり、俺の肩に頭を預けてくれたり、弱さを見せてくれたんです。普段とは違った一面を知れたような気がしました。

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――番組終了から3カ月が経過しましたが、「月とオオカミちゃん」出演で2人が得たものはなんだと思いますか?

Hina 4時間かかるな〜(笑)。本当にたくさんあるのですが、FAKYをたくさんの方に知っていただけたということは本当に大きなことだったと思います。あとは、普段FAKYとしての活動がほとんどですので、いろいろな世界で活躍されている同世代の仲間と長期間関わることができたあの期間は、すごく刺激をもらえました。全員が高みを目指している人たちだったので、その環境で自分のことを見つめ直してもっと頑張ろうとパワーをもらえたのは大きかったなと思います。

Novel Core たくさんあるのですが、「月とオオカミちゃん」は選択の連続だったなと思うので、選択に対する心構えみたいなものですかね。あの期間は、15年分ぐらいの人生が凝縮されたうような3〜4カ月で、一つ一つのことにすごく選択が必要でした。その時々の感情で選んで良いものでもないですけど、本当だったら一生どちらも手放したくないものばかりだったので、すごく悩みました。どっちが正解というものはないのですが、あの時間があったからこそ、より自分の選択に自信を持って選べるようになったと思います。

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(撮影:こた


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