ダイヤモンド社は、絶滅生物自らが絶滅した理由を親しみやすい口調で語る大ヒットシリーズの第3弾『も〜っと わけあって絶滅しました。』を7月9日に発売しました。価格は1000円(税別)です。
同作は第3弾をもって累計発行部数80万部を突破した大ヒットシリーズ。『わけあって絶滅しました。』『続 わけあって絶滅しました』に続き、生物が絶滅した理由をユーモアたっぷりに解説しています。
監修は動物学者の今泉忠明先生、著者は図鑑制作者の丸山貴史先生。各ページには生物の基礎情報も載っています。『ざんねんないきもの事典』シリーズを手掛けた2人によるわかりやすい解説とイラストは、子どもでもとても読みやすい内容ながら、深い造詣が詰まっています。
紹介してくれる生物は多岐に亘り、骨まで砕く頑丈なアゴを持ち骨ばかり食べていた「エピキオン」や、ダムを作らず陸上で歩くことを苦手とした体長1.5メートルの「ジャイアントビーバー」、カタツムリのような目とイカのような身体、アームのような口がある個性的な姿の「ターリーモンスター」など、海陸にすむ多くの生物をピックアップしています。
これまで絶滅した多くの生き物たちの絶滅理由はさまざま。劣っていたから絶滅したと考えるのは早計なのかもしれない……と考えさせられます。
また、今作では「人間による絶滅」をまとめた章を新設。捕獲されすぎて絶滅しそうな「ニホンウナギ」や火事で苦しんでいる「コアラ」など、今まさに絶滅の危機にひんしている生物たちの現状が紹介されています。“お説教臭さ”を除いた文章に、人間はどうすべきかを自然と考えることができる章となっています。
子どもから大人まで、幅広い世代で絶滅生物や絶滅危惧種について学び、新しい発見を得られる見ごたえ抜群の1冊です!
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