「大洗上空を飛んでみた」「隅田川に着水できた」 マイクロソフトが2ペタバイトのデータを使って開発した超大作フライトシミュレーターがやばい
ディスク10枚組、容量150GB……すでに国内の遊覧飛行を楽しむ人も。
マイクロソフトから2020年8月18日に発売された最新フライトシミュレーター「Microsoft Flight Simulator 2020」が、Twitterなどで大きな注目を集めています。
地形や都市など、地球をまるっと再現した超大作で、プレイした人々から驚きの声が上がっています。
Microsoft Flight Simulator(以下、MSFS)は、Windows 10搭載PCでプレイできる本格的な航空機シミュレーター。今後、家庭用ゲーム機「Xbox One」向けの発売も予定しています。
マイクロソフトがフライトシミュレーターを作るというと少し意外に思えるかもしれませんが、MSFSシリーズは約13年ぶりに復活した伝統あるシリーズです。Windows Vista時代に発売された「Microsoft Flight Simulator X」を最後に途絶えていました。
待望の新作は、マイクロソフトが所有する衛星写真や航空写真、Bingマップのデータなど、2ペタバイト(注:ペタはテラの1000倍、ギガの100万倍)を超える膨大なデータを「Microsoft Azure」のAI技術で処理して、世界中のあらゆる地形をフライトシミュレーター上に再現しました。
まさに「規格外」と呼ぶにふさわしいスケールで、作られたフライトシミュレーターは、IT業界の最大手と呼ばれるマイクロソフトならではといった感じですね。
ちなみに、完成したゲームの容量は150GB。パッケージ版はディスク10枚組ということからも、ボリュームの凄まじさが伝わってきます。価格は、ダウンロード版の「スタンダードエディション」で7450円(税込)から。月額制サービス「Xbox Game Pass for PC」に入っている人は追加料金なしでプレイできるというのも驚きです。
軽飛行機から大型ジェット機まで、実在する航空機の挙動やコックピットが忠実に再現されており、世界中の約3万7000カ所の空港を使って本格的な飛行体験ができます。
しかし、すでにプレイした人々の反響を見ると、パイロット気分を味わえること以上に、マップのクオリティーに衝撃を受けている人が多いようです。
家屋や道路などのオブジェクトは自動生成で、有名なランドマークは人間が作っているそうですが、空中から見下ろした光景は本物さながら。日本のユーザーも国内各所で自由にフライトを楽しんで、リアルすぎる世界を楽しんでいる様子です。
実際に飛行機に乗ってどこかに出かけるということはしにくいこのご時世、MSFSで好きな場所・行きたい場所を飛んでみたり、国内外のレビュー動画などで誰かの思い入れのある土地を眺めたりするのも楽しいかもしれませんね。
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