テレビドラマ「M 愛すべき人がいて」(テレビ朝日系)で主人公のアユを演じ話題となった歌手の安斉かれんさんの新曲「GAL-TRAP」が、日本テレビ系「スッキリ」の9月テーマソングに決定し、9月1日に初オンエア。同曲の歌詞やトラックのテーマについて本人が語っている内容などがとってもポエミーでした。
令和元日となる2019年5月1日にデビューし、コスメティックブランド「M・A・C」店頭ビジュアルへの連続起用や、カラコンブランド「エバーカラーワンデー」のイメージキャラクターを務めるなど、ポス(次世代)ギャルのアイコンとして認知を広げています。
7月22日に配信リリースした5作目のシングル「僕らは強くなれる。」以来約2カ月ぶりにリリースする「GAL-TRAP」は、“自分のカタチが曖昧になる夜、とことん一緒に縒(ヨ)れるヤミソン”とのこと。安斉さんは同曲の作詞/作曲に加えサウンドプロデュースにも挑戦しており、歌詞やトラックのテーマを次のように説明しています。
構って欲しいわけじゃない。
誰かに話を聞いて欲しいわけでもない。
空気も読むし、周りも見えてる・・・
でも、メイクを落としたら、心に何かが滲んでくる
悲しい、辛いとも違う・・・名前のないこの感情。
それを表す言葉が見当たらないから、音楽にした。
だから、歌詞自体は曖昧。
言葉にできない想いは、トラックに詰め込んだ。
気を紛らわすために、口笛を吹く。
落ち着くから、爪をいじっちゃう。
沈黙が怖くて、口遊むように溜息を吐く。
何に悩んでるのか?が、分からない夜に、
「それなー」って寄り添えるだけで十分。
答えなんて出ないし、そもそも、出そうとも思ってない。
だって、それでも、朝が来たら、また、メイクをして、
この世界に、飛び出していくはずだから・・・
一読すると「曲の歌詞かな?」と思いきや、そうではないもよう。プレスリリースでは平素な言葉で要約されており、一見すると底抜けに明るく見えるルックスや話し方こそが、自分の弱さ(夜も眠れなくなるような将来への不安などの堂々巡り)を覆い隠すためにギャルが自身に仕掛けたトラップであり、同時に、自身の不安を無闇に他人にぶつけない「強さ」「余裕」「優しさ」を持っていることを表現したかったのだといいます。ギャルむずい。
また、自身のInstagramにティーザー映像を投稿している同曲のミュージックビデオは巨大なテディベアが印象的。こちらも解説が妙に哲学的なので紹介します。
映像内の「タイル張りの無機質な部屋」と「幻想的かつ過激な配色のテディベア」は、「自身の荒涼とした閉ざされた深層心理」と「自身の甘さ」を象徴している。時に、自分自身の最大の理解者のように振る舞うピーターパン・シンドローム(大人になることを拒む)的な『幼稚さ』は、一転して、それによって世界から取り残される恐怖感の権化(自分への過保護への気付きと怖さ)と化すこともある。そのような多感な若者の二面性を持つ心象風景をビジュアライズしている。
同曲は、「スッキリ」9月テーマソングの他、「バゲット」「ウチのガヤがすみません!」の9月エンディングテーマにも起用。9月16日にサブスクリプション音楽配信ストリーミングサービス限定でリリース予定です。
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