農家さんが農作物と一緒に笑顔で写っているカード「農カード」がSNSでじわじわと注目を集めています。「農カード、初ゲット」「生産者の顔や名前がわかるだけでも全然違う」――などなど、入手した人からの報告もTwitterでは見受けられます。
「農カード」とは一体何なのか、どのように生まれたのか。「農カード」付きの食材を扱っており、「農カード」の盛り上げに協力している直販プラットフォーム「ポケットマルシェ」(ポケマル)に話を聞きました。
「農カード」とは
「農カード」(@newfarmPROJEC)は農家が自慢の農作物と一緒に写った写真をカード化したもの。サイズは名刺大で、裏面には農園の情報も記載されていいます。岐阜県の西垣誠さん(富有柿農家)、愛知県の小川浩康さん(ミニトマト農家)、北海道の川合秀一さん(ミニトマト農家)の3人の農家が「農カード」プロジェクトを運営しています。
トレーディングカードがつい集めたくなることから、農産物の販売促進や、農家を身近に感じてもらうために作られたという「農カード」。入手するには、「ポケットマルシェ」で「農カード」付きの食材を買うほか、マルシェや農業体験で直接もらったりという方法があります。
つぶやきから始まった「農カード」
「農カード」のはじまりは、ポケマルに出品している小川浩康さんのTwitterへの投稿でした。青森県庁が制作した「漁師トレカ」がテレビで紹介されていたのを見て、「『農家カード』やってみたいな」とTwitterで発言。
そのツイートを見た西垣誠さんが「農家カード」を画像で試作してツイート。小川さんをはじめ、多くの農家から「流石!」「すばらしい」「自分も参加したい」という声が寄せられました。西垣さんがTwitter上でアンケートを実施し、参加したい農家が多数という結果になったことから、カード化が実現。川合秀一さんが加わり「農カード」プロジェクトが立ち上がりました。
次は第2弾
「農カード」付きの食材が出品されているポケマルは、消費者からの反響についてどのようにとらえているのでしょうか。「Twitter上で、『農カードをゲット!』という投稿が見られるようになりました。ポケットマルシェのユーザさんも、すでに何枚もカードを集めている方がいらっしゃり、普段の食に『農カード』が楽しさを加えてくれているようです」と確かな手応えを感じているようです。
好評を博している「農カード」ですが、71人分の制作を区切りに第1弾受付は一旦終了。運営チームによると、第2弾の開始時期は検討中とのことです。農作物を味わうことに加えて、それを作った人の思いも感じられるプロジェクトがどのように続いていくかが気になりますね。
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