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直江津駅「かにずし」(1100円)〜久比岐自転車道と日本海ひすいライン・筒石駅

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ニッポン放送

【ライター望月の駅弁膝栗毛】(初出:2020年3月11日)

駅弁
えちごトキめき鉄道ET122形気動車・普通列車、日本海ひすいライン・有間川駅
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えちごトキめき鉄道」日本海ひすいラインで活躍するET122形気動車。

JR西日本・姫新線で活躍するキハ122形気動車をベースに新造されました。

富山県内の旧北陸本線を引き継いだ「あいの風とやま鉄道」との境界は、市振(いちぶり)ですが、直江津からの列車は、富山県朝日町の泊(とまり)まで直通しています。

また、一部の列車は、妙高はねうまラインの新井まで乗り入れています。

(参考)えちごトキめき鉄道・ニュースリリース、平成26(2014)年10月27日分

駅弁
久比岐自転車道

日本海ひすいラインに並行する国道8号には、「久比岐自転車道」があります。

この道、じつは旧・国鉄北陸本線の線路跡を利用した自転車と歩行者の専用道路。

新潟県上越市から糸魚川市まで、全長は約32km。

天候に恵まれれば、佐渡島や能登半島も望むこともできるといいます。

その昔、蒸気機関車が通った風景を思い浮かべたくなる、レトロなトンネルもあります。

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筒石駅
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筒石駅前の案内板

昔は海沿いを走っていた北陸本線ですが、昭和44(1969)年に複線・電化工事が行われ、能生〜名立間には、長大な頸城(くびき)トンネルが造られました。

そのトンネル内にある駅として有名なのが、日本海ひすいラインの「筒石駅」です。

高台の駅舎から、上りホームまで280段、下りホームまで290段の階段を下っていきます。

列車に乗らず、ホームに入る際は、入場料金(大人140円)を料金箱に入れて入ります。

駅弁
えちごトキめき鉄道ET122形気動車・普通列車、日本海ひすいライン・筒石駅

JR時代は特急「はくたか」などが高速で通過し、その合間に3両編成の475系電車などが停まっていた筒石駅ですが、現在は単行の気動車が1時間に1本程度停まります。

平成31(2019)年3月から無人化されたことで、フリーきっぷなどを持たずに乗車する際は、後ろの扉から整理券を取って乗車し、下車駅で現金払い(精算)する形となりました。

なお、トンネル内で列車を撮る場合、フラッシュ撮影は『厳禁』ですので、十分ご注意を!

駅弁
かにずし

昔の北陸本線の旅を思い浮かべて、直江津駅「ホテルハイマート」の駅弁をいただくなら、30年以上にわたるロングセラー駅弁の1つ「かにずし」(1100円)がよさそうです。

大きく描かれたカニの絵と、「ようこそ直江津から」の文字が躍る紙蓋のパッケージは、私が最初にいただいた平成15(2003)年と大きく変わっていないデザイン。

駅弁はたまにいただく方が多いものですから、デザインがそのままですと、ホッとしますよね。

駅弁
かにずし

【おしながき】

  • 酢飯(矢代産コシヒカリ使用)
  • ベニズワイガニの身
  • 錦糸玉子
  • 椎茸
  • ガリ
  • 香の物
駅弁
かにずし

昔ながらの酢を効かせた酢飯に錦糸玉子が敷かれ、その上にベニズワイガニのむき身が載せられています。

元々、いなり寿しが十八番で、魚介の仕入れに定評のある「ホテルハイマート」であることを考えれば、「かにずし」もまた自信作。

古きよき駅弁のスタイルを残しながら、今後も続いていってほしい駅弁です。

駅弁
かにずし

かつて、北陸本線が電化・複線化され、線路改良された背景には貨物輸送もあります。

普段は気動車の旅客列車しか走らない、えちごトキめき鉄道の日本海ひすいラインですが、JR貨物の電気機関車が牽引する貨物列車は、JR信越本線から羽越本線、奥羽本線と、日本海縦貫線をひた走り、青函トンネルを抜けて、北海道まで足を伸ばす列車もあります。

日本海沿いを走る貨物列車は、日本の物流を支える存在でもあるのです。

連載情報

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ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史

昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。

駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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