オンラインクレーンゲーム「トレバ」の運営元であるサイバーステップ社は11月24日、「アイティメディア株式会社及びメディア各社の記事に関する当社の見解」とする声明を発表しました。
【2020年11月25日20時追記:サイバーステップ社は11月25日、声明の内容について、「一部誤りがありました」と謝罪・訂正する声明を発表しました。そのため、記事リンク等を一部変更いたしました。詳しくは本文末尾をご覧ください】。
同サービスに対して「ねとらぼ」編集部は、「オンラインクレーンゲーム『トレバ』、景品獲得されそうになると“スタッフが裏操作”していたと発覚 被害者と運営会社を取材」とする記事を11月23日に掲載しています。
サイバーステップ社は、前述の記事についての「当社の見解を述べさせていただきます」と6項目について意見を述べています。
まず同社は「本件記事等の内容には客観的事実や根拠に基づかない憶測に基づく内容、また、客観的事実を歪曲した内容が認められるなど、当社としては、到底受け容れがたいものであり、甚だ遺憾であります」とコメント。
記事内で取り上げた一部の事例については、「当該文書に記載の事案については和解しております。しかし、本件記事中にはその事実が一切触れられておらず、『トレバから現金での補償を勝ち取ったこともあります』と事実が歪曲されて掲載されております」と自社の見解を述べています。
また「オンラインクレーンゲームの運営上に関わる操作ミス等で起きた事象を、意図的に、ひいては悪意をもって恒常的、組織的に行っているかのように述べており」と、景品が獲得されそうになった際に行っていた「連続プレイ中の設定変更」については、あくまでも「操作ミス」であることを強調。「本件記事によって、当社サービスの社会的イメージは大きく損なわれたものであり、このような点についても当社としては本件記事について到底受け容れることはできません」としています。
そしてねとらぼからの取材については、「当社は誠意を持って回答をお伝えさせていただきましたが、その後、同社からは『意図が伝わっていなかったため再度の質問』を行うとして、再度の質問を受けました。これに対しても、当社は、より具体的に回答を伝えたにも関わらず、アイティメディア株式会社は当該2回目の回答を本件記事に掲載することもなく、『意図が伝わっていなかった』と同社自身が説明した回答を掲載しており、取材および記事掲載対象先の主張を適切に掲載することなく一方的な記事を掲載したものであって、マスメディアとしての常識的対応にもとるものであります」と主張しています。
こうした主張についてはサイバーステップ社は「同社(編集部注:アイティメディア社のことです)は一部利用者の発言を真実であるかのように掲載しておりますが、上記のとおり、本件記事は明らかに客観的事実に反する記事であります」「本件記事等の根拠に関しては、当社に対して事前に確認されていないもの、あるいは事実と異なるものが多数認められ、当社としては、当該記事等については、メディアとしての倫理にもとる不公正な記事の掲載がなされたものと理解し、アイティメディア株式会社および記事掲載の各社への抗議文を送付いたします」とコメントしています。
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