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» 2020年11月23日 12時30分 公開

オンラインクレーンゲーム「トレバ」巡り被害プレイヤーが告発 運営会社を取材(1/6 ページ)

【動画で見る】連続プレイ中の設定変更。

[Kikka,ねとらぼ]

【2021年5月13日16時00分追記】

 本件記事に対して、「トレバ」を運営するサイバーステップから、2020年12月17日付けで記事の部分的な削除を求める仮処分命令申立てが行われ、この度、裁判所による決定の通知を受けました。本決定では、サイバーステップの請求のうち一部が認められたため、当該部分のみを仮に削除しています。

概要

 サイバーステップは、「連続プレイ中の筐体の設定変更」「テストプレイに関する内容」「不具合発生時のポイント返還の有無」の3点に関して記事の削除を求めていました。

争点1:連続プレイ中の筐体の設定変更 →指定部分を削除

 「連続プレイ中の筐体の設定変更」とは、顧客が複数回にわたって同一台を連続でプレイしている最中に、アームの開き幅が変更されたり、上昇の仕方が変更されたりしていたという問題で、ねとらぼでは、このような事象に遭遇した複数の顧客の証言に加え、動画証拠やトレバ運営チームからのメール、サイバーステップへの取材及び回答を添えて報じています。

 サイバーステップ側は、記事で報じられた個別の設定変更が行われたこと自体は否定しないとしつつ、連続プレイ中の設定変更はスタッフのミスや機械の不具合に由来するものであり、故意ないし意図的に行われたものではなく、また、故意ないし意図的に連続プレイ中の設定変更を行ったことを同社が認めた事実もない旨の主張を行いました。

 これに対して、ねとらぼは、取材過程で入手した物証、及び、識者の意見等を添えて、「いかなる理由があったとしても、顧客に明示せずに連続プレイ中に設定を変更すること自体が不正であり、ミスであるか故意であるかを問わず、オンラインクレーンゲームサービスの根底を覆す行為である」といった主張を行って参りましたが、東京地裁は、記事のうち、連続プレイ中の筐体の設定変更に関する部分としてサイバーステップが指定する部分について、仮の削除を命じました。

争点2:テストプレイに関する内容 →変更なし

 「テストプレイの実施の有無」については、記事掲載当時、トレバが公式サイト上で「景品の設定を行う際には、事前に獲得可能なことを確認し、サービスとして公開しています」と記載していたものの、テストプレイが不十分なケースが存在するのではないかという指摘で、ねとらぼでは複数のプレイヤーの証言及びトレバ運営チームのメール、動画証拠、サイバーステップへの取材及び回答などを添えて報じています。

 本件についてサイバーステップは、当初、テストプレイに関する記事についても削除を求めていましたが、審理過程において裁判所が当社の主張を認容し、テストプレイに関する記事の削除を認めない姿勢を示したことから、同社は最終的にテストプレイに関する記事の削除要求を取り下げました。

争点3:不具合発生時のポイント返還の有無 →変更なし

 「不具合発生時のポイント返還の有無」については、サービスの利用中に不具合が発生した複数の事案において、サイバーステップが顧客へのポイント返還や返金を拒否したとの問題で、ねとらぼでは複数のプレイヤーの証言及びトレバ運営チームのメール、動画証拠、サイバーステップへの取材及び回答などを添えて報じています。

 本件についてサイバーステップは、合理的な理由なくトレバポイントの返還を拒否することはない旨を主張していましたが、審理過程において裁判所が同社の主張を退け、当社の主張を認容する姿勢を示したことから、同社は最終的に不具合発生時のポイント返還の有無に関する記事の削除要求を取り下げました。

ねとらぼ編集部の見解

 サイバーステップが主張した争点のうち、複数の争点において弊社の主張が認められたことは、ねとらぼ編集部の取材手法が一定の評価を得たものであると考えています。しかし、「連続プレイ中の筐体の設定変更」について、弊社の主張が認められない決定が下されたことは極めて遺憾です。

 本記事は、オンラインクレーンゲームのサービス向上を願う複数の情報提供者の協力により成り立っています。今後も取材源の秘匿を徹底した上で適切に対応を続けて参ります。

今後の対応について

 決定内容を充分検討した上で判断致します。

読者の皆様・取材のご協力を頂いている皆様へ

 平素よりねとらぼをご愛顧いただき誠にありがとうございます。

 今後も「読者の利益」を第一に、編集部一丸となって努力して参りますので、これまで同様のご支援、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。


以下、本文

 「サイバーステップ」が運営するオンラインクレーンゲーム「トレバ」において、「連続プレイ中の設定変更」が複数の顧客に対して発生していたことが分かりました。

「トレバ」とは

 ポイントを購入することにより、実在するクレーンゲーム機をオンライン上で遠隔操作できる、オンラインクレーンゲーム。2020年にはアプリダウンロード数1500万人を突破し、設置台数1000台以上を誇る「トレバ」は、オンラインクレーンゲーム業界最大手です。

 ねとらぼ編集部が本格的に「トレバ」を調べ始めたのは2020年に入ってからのこと。人気お笑い芸人を起用したテレビCMが全国放送されたり、人気YouTuberとコラボをしたりと知名度を伸ばす一方、肝心のプレイに関しては景品にアームが届かなかったり、突っ張り棒を使った設定(通称:橋渡し)の間隔が狭すぎて景品がはまりこんで落ちないなど、さまざまな疑惑や不満の声が上がっていました。

 そこで筆者は「トレバ」に対して集団訴訟を起こす準備をしているという「トレバ被害者の会」のメンバーをはじめ、複数の「トレバ」プレイヤーに接触。トレバで起こっているさまざまな問題についてお話を伺ってきました。

「こうした問題が頻発しているということを正しく把握していただきたい」(トレバ被害者の会)

 まずお話をうかがったのはTwitterを中心に活動している「トレバ被害者の会」の皆さんです。

――早速ですが「トレバ被害者の会」の皆さんが把握している、「トレバ」の問題点について教えてください。

被害者の会数が多すぎるので具体的な件数は差し控えますが、大きく分けると「景品の大幅な配送遅延」と「ずさんな在庫管理」。「テストプレイが不十分な台の解放」と「不具合発生時のポイント返還拒否」。「スタッフによってGET判定があいまい」などで、一番問題視しているのは「景品が獲られぬように連続プレイ中の台をスタッフが遠隔操作で設定を変更している」という点です。

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