【うっかりおうちで死にかけた】1人暮らし+飲まず食わず+熱中症→偶然来訪した父とパートナーのおかげで九死に一生、というお話(1/2 ページ)
偶然に偶然が重なった、奇跡の救出。
ねとらぼ読者から自宅で起こった危険な出来事をインタビューする企画「うっかりおうちで死にかけた」。今回は「一人暮らしの自宅で熱中症になり、父とパートナーに偶然発見されなければこの世から消えていたかもしれない」というお話を伺いました。
連載:うっかりおうちで死にかけた
我が家は落ち着く、心が安らぐ場所―― そんなイメージに反して、時には自宅でも命に関わるような危険な事故が起こることが。ただ日々過ごす場所だけあって、どんな危険があるのか気付きにくいもの。そこで「うっかりおうちで死にかけた体験談」を募集して、いろいろな人からいろいろ聞いてみよう、という企画です。
夏、エアコンが消えた部屋で3日間飲まず食わず
私は他の人の100倍くらい夏に弱く、真冬でも滝汗を流す体質です。精神疾患を抱えているため一週間飲まず食わずで倒れていたこともあります(まったく飲食していないと出るものも出ないためトイレに立つこともありません)。それくらいなら人間は案外死なないものなのだなと思いました。
※投稿者さんいわく「普通は飲食せずに寝続けていてもトイレには行きたくなるものらしく、病院の先生にも幾度となく聞かれてきたのですが、“あくまでも私の場合は”本当に出る気配がなく、したい気持ちも起こらないんです」とのこと
しかし、去年の7月、3日間飲まず食わずだったときは、もう少しのところで死ぬところでした。
―― というのは?
私は暑がりで、毎日エアコンをガンガンにかけていたのに、そのときに限って無意識に消してしまっていたようです。もともと体調不良で寝込み、起き上がることもままならないなかでしたので、脱水状態になるのも至極まっとうというか。
電話にも出られないような状態だったのですが、合鍵を持っている父親は「連絡がつかないから」と部屋までやってきました。
―― そこで様子がおかしいことに気がついたのでしょうか?
私はよく寝込むことがあるため、父は「いつものやつか」「また寝ているんだな」と気付かなかったようです。
しかし、そこへ同じく連絡が付かず「私メリーさん、いま○○にいるの」とLINEし続けていたパートナーが来訪。ドアチャイムを鳴らすと、中にいた父が対応しました。
パートナーは介護士をしているのですが、まったく話もできない、ぴくりとも動かない私を見て異変に気付き、救急車を呼びました。倒れていた私にはそれがいつの時間だったかわからないのですが、なんとなく病院に運ばれ、なんとなく点滴を受けて、身体を冷やしてもらいました。
結果、私は重度の熱中症に陥っていて、あとで病院で「もう少し発見が遅れていたら死んでいた」と。
パートナーと父が出会ったのは本当にたまたまで、しかもこのときが初対面でした。あのタイミングを一瞬でも逃していたら、当時合鍵を渡しておらず、私の家族の連絡先も知らないパートナーはなすすべもなく帰るところでした。
まさに九死に一生。私はあのとき、偶然に偶然が重なって発見されなければこの世から消えていたかもしれません。
―― それ以降、注意するようになったことはありますか?
冷蔵庫に「ポカリスエット」と「OS-1」(※)を常備しています。ちなみに「OS-1は、本当にヤバいと甘く感じる」と聞いたことがあったのですが、その熱中症のときに飲ませてもらったら、本当に甘くて……。レモンソルトみたいな味がしました。
※OS-1:大塚製薬が製造・販売する経口補水液。Webメディア「薬キャリ」によるインタビューの中で、同社も「脱水状態の患者さんが飲むと『甘み』を感じることが多いそうです」と述べている。なお、味覚には個人差があるため「『甘みを感じたら脱水状態、塩味を感じたら健康』と健康チェックに使えるわけではありません」とのこと。
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