映画「JUNO/ジュノ」やNetflixドラマ「アンブレラ・アカデミー」、映画「インセプション」「X-MEN:ファイナル ディシジョン」などで知られるカナダ人俳優のエリオット・ペイジが12月2日、トランスジェンダーであることをSNSで公表し、出生名の「エレン」から「エリオット」に改名することを発表しました。
エリオットは、2014年にラスベガスで行われたLGBTQ+のイベントで同性愛者であることを公表。2018年1月には、女性ダンサーのエマ・ポートナーと結婚し、「性自認や性的指向を定めていない」という意味で“クイア”であるとしていました。また、自身が主催するのドキュメンタリー番組「ゲイケーション」では、日本を含む世界各国を訪れ、現地のLGBTQ+事情を探るなど積極的な活動も行っています。
2日の投稿でエリオットは、「こんにちは、みなさん。私はトランスジェンダーで、私の3人称は『He(彼)』もしくは『They(彼ら)』、そして私の名前はエリオットということをみなさんと共有したいです」と告白。公表にたどり着くまでに支えてくれた人々やトランスジェンダーのコミュニティーに対する感謝を述べ、「本当の自分を追求できるほど、ついに自分自身を愛せるようになったこの喜びは言葉では言い表しきれません」と喜びをかみしめました。
一方で、トランスジェンダーとしての自分にこれから向けられるヘイトやあざけりにおびえている心境も吐露。自分と同じようにハラスメントや自己嫌悪に苦しむトランスジェンダーの人々に向けて、「私は、トランスジェンダーである自分、そしてクイアである自分を愛しています」「あなたの気持ちが分かり、あなたのことを愛しています。この世界をより良く変えるために、自分ができることは全てやっていきます」と宣言しました。
自分らしく生きることへ1歩踏み出したエリオットに、「おめでとう。エリオット!」「エリオット・ペイジになって、ますます輝いていけることを確信してます」「これからずっと、あなたがあなた望む姿で生きていけますように」など、告白をあたたかく受け入れるファンのコメントが続々と寄せられています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- GENKINGが“沙奈”に改名、性適合手術も告白 ファンからは「素敵な人生を謳歌して」と激励の声
手術は2017年5月に受けたとのこと。 - 英国ウィリアム王子、ゲイ雑誌の表紙飾る LGBTへのいじめ問題について語る
LGBTの若者へ「あなたらしくあることに誇りをもって、恥じることはない」とメッセージ。 - LGBTを扱った映画が、映画界に新たな歴史を作り、古典となっていく
キャロルはいいぞ……。連載「ネットは1日25時間」。 - ディズニー初のLGBTキャラ登場「美女と野獣」、「ゲイ的瞬間」にシンガポールの教会が注意喚起 マレーシアでは公開延期に
ロシアではPG-16指定にも。 - 草なぎ剛、トランスジェンダー役で『週刊文春』グラビアに登場 美しいショートカット姿を披露
映画「ミッドナイトスワン」で草なぎさんが演じる「凪沙」として、グラビアに登場します。