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【好きなゲームが世間のクソゲーな人インタビュー】回復できる宿屋もないシリーズ異色の近未来ディストピアRPG「ブレス オブ ファイアV」(1/2 ページ)

ゲームシステムも世界観も異色の作品。

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 年末企画「自分の好きなゲームが世間ではクソゲーと言われている人インタビュー」。今回はTVゲームとしてのシリーズ最終作「ブレス オブ ファイアV」のお話を伺いました。

※「ブレス オブ ファイア6」はPC/スマホ/タブレット向けのオンラインゲーム。2016年にサービス開始し、約1年半でサービス終了

企画:好きなゲームが世間のクソゲー

「これはクソゲー」「あれはクソゲー」と世間は気軽に言うけれど、遊び方も感性も人それぞれ。むしろ、そんな風に言われている作品の魅力を知っている人に話を聞いてみよう。Twitterで募集をかけたら、2〜3人くらい手を上げてくださるのでは?

……と思っていたら、100人くらいから連絡が来ちゃった企画です。編集部のリソース的に可能な範囲で記事化。1日1本ペースだと公開しきるまでに数カ月かかるので1時間に1本ずつ公開します。

「ブレス オブ ファイアV ドラゴンクォーター」がクソゲーと言われている理由(Midoriyamaさん/@midoriyamasabo

難易度がハンパなく高い

 シンボルエンカウントする敵は再出現しないので、「レベルを上げて難所を突破する」という一般的な攻略法が通用しません。

 また、一般的なRPGでいうところの“宿屋”がありません。回復魔法なんて便利なものも(なくはないけど)ほとんどないし、道具屋もまともに存在しません。基本的には、道中で手に入れた回復アイテムでやりくりすることになりますが、戦闘でちょっと多めに被弾しただけで詰んでしまう場合があります。

 また、このゲームには「D-カウンター」という値が。主人公をドラゴン状態にして強化したときなどに増加するのですが、これが100%になってもゲームオーバーです。戦闘後も引き継がれて、減ることはありません。

 このように難解な制約が多く、初見クリアはほぼ確実に不可能。2〜3周してもまともにクリアできないのが当たり前でした。

 では、どうやって最後までクリアするのかというと、このゲームにはさらに「SOL」(シナリオ・オーバーレイ)という、いわゆる“強くてニューゲーム”のようなシステムがあります。

 しかし、例えば「何とかラスボス手前まで到達したが、強過ぎてどうにもならない」というような状況に陥り、ここからSOLを利用して最初からやり直すのも嫌で、ゲーム攻略を投げてしまう人が多かった印象です。

シリーズ内ではかなり異色の世界観

 「ブレス オブ ファイア」シリーズは「1」「2」「3」が王道ファンタジー。「4」はファンタジー色を残しながらも少し暗めの世界観。ですが、本作「5」は“近未来ディストピア”というかなりダークな作品で、従来のファンは「これがブレス オブ ファイア?」と違和感から食わず嫌いされている印象です。

クソゲーとされる理由に納得できるか

 納得できます。難易度の高さ、システムの難しさから自分も何度コントローラーを投げ出しそうになったことか……。

 ただクリア時には難しいからこその達成感がありましたし、ゴールである地上(今作は地下世界からの脱出が主目的)に近づくほど盛り上がっていくシナリオ、変わっていく風景など、遊んでいて面白いポイントも多くて。好き嫌いが分かれるタイトルだと思います。

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