大みそかの「第71回NHK紅白歌合戦」に出場する歌手の鈴木雅之さんが12月21日、紅白での歌唱曲が「夢で逢えたら」と発表されたことにコメントを発表。アニソン界の大型新人として歌唱が注目されていた楽曲でなく、「夢で逢えたら」を選んだ意図に特別な思いが含まれていることが分かりました。
鈴木さんは、2019年にアニメ「かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」のOP曲「ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花」で自身初のアニメタイアップ。2020年4月には元℃-uteの鈴木愛理さんを迎えた同アニメ2期OP「DADDY! DADDY! DO! feat. 鈴木愛理」をリリース。それらを歌う動画も話題となり、「レベル99のカリスマを感じた」「彼がレジェンドであることは、われわれにも分かる」など海外のアニメファンもうならせる“アニソン界の大型新人”として注目を集めました。
YouTubeでの動画再生回数が記事執筆時点で2300万回を超える「DADDY! DADDY! DO! feat. 鈴木愛理」を2020年の紅白で歌うのではないかとみられていましたが、NHKが21日に発表した紅白組出場歌手の歌唱曲では、鈴木さんがリーダーを務める「ラッツ&スター」が1996年にリリースした「夢で逢えたら」を歌うことが明らかとなりました。
これにネットでは「ラブドラマティックでもDADDY!DADDY!DO!でもなく夢で逢えたらだったので違う、そうじゃないってなってる」「かぐや様でよくね? なにがあった?」「このタイミングで鈴木雅之選出しておいて『DADDY ! DADDY ! DO !』ではなく『夢で逢えたら』なのが最高にジジイマインドしてる」などアニソン界の大型新人としてのパフォーマンスを期待する声が多くあがりましたが、曲目発表からほどなく、鈴木雅之さんの公式サイトやスタッフ公式Twitterで鈴木さんのコメントが紹介されました。
コメントによると、2020年は「心待ちにしてもらっていたファンの皆さんに笑顔を届けようと、様々な新しい試みに挑戦」した1年だったと回顧。紅白出演にあたっては、「番組のテーマである“今こそ歌おう みんなでエール”というメッセージを受け『夢で逢えたら』を歌うことを決めたとしており、「数十年来とても大切にしているこの曲で、皆さんに“エール”を届けたいと思っています」と説明しています。
続けて、「奇しくも紅白歌合戦出場の発表となった当日の朝、天国へと旅立っていった」と、紅白歌合戦の出演者が発表された日に母親が逝去していたことを告白。「母が好きだった『夢で逢えたら』が選ばれたことにも、とても大きな役割を持って舞台に立つ鈴木雅之を応援して頂けたら嬉しいです」と説明しました。
コメントの最後では、「今年関わったドラマ、アニメ、イベント、動画配信等のスタッフ陣に支えられて、積み上げてきた活動が実を結んだ年だと思っています」とアニメタイアップの反響もしっかりと受け止めていることをつづりつつ、感謝の気持ちを述べました。
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