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ファンが多く、ゲームや漫画などの舞台にもなっている古代メソポタミア文明の「食」にまつわる書籍が誕生。大和書房から『古代メソポタミア飯 ギルガメシュ叙事詩と最古のレシピ』(税別1800円)が発売されました。
著者は世界各国の歴史料理を再現するプロジェクト“音食紀行”の遠藤雅司さん(関連記事)。古代メソポタミアの物語「ギルガメシュ叙事詩」や、ウル第三王朝やバビロニア王国に残る食材リストに加え、古生物学的記録などをひもとき、当時のメソポタミアの人びとが食べていた料理を時代考証。現代の日本でも作れるレシピにアレンジしています。
さらに、アッシリア学者の月本昭男(つきもと あきお)さんの協力を得て、粘土板に楔形文字で刻まれていた約4000年前のレシピや食についての記述を読み解き、本格的な古代のグルメに迫ります。
掲載されたレシピは、神々と王が食した羊の香草焼き「ヒルツム」、王だけが食べることができた豆の特製リゾット「ブトゥットゥム キシャーヌ」(ピスタチオとレンズ豆のビール煮)、酢のルーツが感じられるネギとお肉の酸味スープ「ターバートゥ」、祝宴のごちそう「タッル」(ヤマウズラの煮込み)など多彩です。
古代王ギルガメシュとエンキドゥはいったいどんなものを食べていたのか。自宅のキッチンで再現しながらロマンを感じられそうですね。
なお、東京・銀座のダイニングバー「日々輝」にて、著者らがプロデュースした古代メソポタミア料理が実際に提供されています。コース名は「ギルガメシュなギルガ飯! 古代メソポタミアお食事セット」。価格は3000円で予約制。提供期間は2021年12月31日までです。
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