映画「デッドプール」シリーズの第3弾がディズニーのもとで進行中であると、マーベルスタジオの社長ケヴィン・ファイギが1月11日、エンターテインメントニュースサイト「Collider」に認めました。一方で主演のライアン・レイノルズはTwitterで、スパイダーマンを使った説得が功を奏したといつもの調子でジョークを飛ばしています。
映画版「デッドプール」は、マーベルによる原作コミックを基に2016年と2018年にライアン主演で公開。放送禁止用語を連発するR指定ヒーローという異色のキャラが受け第3弾が期待されていましたが、制作した20世紀フォックスがディズニーに買収されたことで先行きが不透明となっていました。
原作に倣い、ディズニーが展開する「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」などの作品でおなじみの映画シリーズ「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)への合流が望まれる一方、ファミリー向けのイメージが強いディズニーの社風をファンは懸念。過去2作と同様にR指定で行くことは難しく、持ち味が失われるのではないかとうわさされていました。
新作「ワンダヴィジョン」のPRイベントに出席したファイギは「第3弾もR指定になり、現在は脚本が進行中。ライアンも監修を務めている」とMCU傘下で企画が走り出していることを説明。2019年時点でもディズニーのCEOボブ・アイガーが「デッドプール」のR指定路線継続を約束していましたが、具体的なアップデートを公表しました。
ファイギによればライアンのスケジュールの都合から、撮影開始は2022年以降になるとのこと。「MCUの中でもかなり異色なキャラだから……」と制作が一筋縄ではいかないことをにおわせながらも「ライアンがあのキャラへ自然に命を吹き込むさまは目を見張るものがある」と過去2作で観客をうならせた俳優への絶対的な信頼をうかがわせました。
ライアンはこのニュースを報じたツイートをRTすると「お偉いさんにスパイダーマンの1作目と2作目を、デッドプール1作目と2作目として見せたわけ」とディズニーからR指定を勝ちとった奇策を告白。ピタッとしたスーツのシルエットや、赤を主にしたデザインなど、外見がちょっと似ているだけの正統派ヒーロー映画の皮をかぶり企画を押し通す見事な手腕に賛辞が集まっています。さすが俺ちゃんだ。
ライアンのジョークにファンは「んなわけあるかい」「ハイハイ、そうでしょうとも」と総ツッコミ。なお、原作でスパイダーマンとデッドプールは、浅からぬ仲の名物コンビとして描かれていることもあり「いちゃいちゃを期待していいですか?」「ブロマンスが待ちきれないよう」と浮足立ってしまったファンも。さらに「ところで『グリーン・ランタン2』はまだ?」と「デッドプール2」で闇に葬ったはずの黒歴史を掘り返すファンまで現れ、コメント欄はカオスと化しています。
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