プロゴルファーの松山英樹さんが4月11日(日本時間12日)、男子ゴルフ海外メジャー大会の一つである「マスターズ・トーナメント(以下、マスターズ)」で初優勝を果たしました。ネットで祝福の声が多数あがる中、キャディの早藤将太さんにも世界的注目が集まっています。
2011年から海外メジャー大会(マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロ)に出場を続けてきた松山さん。2017年の全米オープンでは2位タイに食い込み、2018年以降は10位台でホールアウトするも、上位に顔を出すまで進出できていませんでした。これまでのマスターズ最高位は伊沢利光さん、片山晋呉さんの4位。青木功さん、尾崎将司さん、中島常幸さん、丸山茂樹さん、石川遼さんといった日本国内では無双だったプロゴルファーに立ちはだかった壁を、松山さんは10回目の出場で突き破る活躍を見せてくれました。
今回、2位に4打差の首位で最終日のスタートをした松山さんは、通算10アンダーで逃げ切り、見事初優勝。歴史的な偉業の瞬間、マスターズのもようを生中継していたTBSアナウンサーの小笠原亘さんは「ついに日本人がグリーンジャケットに袖を通します。日本人が招待を受けて85年。ついに、ついに世界の頂点に松山が立ってくれました」と声を震わせながらコメント。
解説者として同席していたプロゴルファーの中島常幸さん、宮里優作さんも感極まって言葉が続かなくなり、放送に携わる全員の思いが電波に乗った瞬間でもありました。なお、日本の男子選手がゴルフの海外メジャー大会を制したのは初めてで、8年連続10回目のマスターズ出場で歴史的快挙となりました。
歓喜の声はスポーツ界を飛び越えて、各方面からも届きます。ゴルフ好きで有名な元SMAPの稲垣吾郎さんは、出演するFMラジオ放送「THE TRAD」で「ゴルフの松山さん、優勝しましたね。感動しましたよ。僕はもう一ゴルフファンとして。優勝者に与えられるグリーンジャケットを日本人が袖を通すのをずっと夢見てきたので。あらためまして松山英樹選手、おめでとうございます。そしてありがとうございます。勇気と感動をね」と祝福。
お笑いコンビ「とんねるず」の木梨憲武さんは、2014年夏に撮影した写真とともに「おじさん達のドキドキ楽しい4日間アリガトー!!」「泣いた泣いたナーイター!!」と松山さんから感動を受け取ったことを伝えていました(関連記事)。
そんな中、松山さんの学生時代で2学年後輩で、キャディの早藤将太さんも世界中から注目を集めました。ホールアウト後、最終ホールのピンからフラッグを外して優勝者が記念にするのは、プロゴルフ競技では恒例行事なのですが、早藤さんは黄色い旗を外してピンをカップに挿した後、帽子を取って「コースに一礼」をしたのです。
このもようはSNSを中心に拡散され、Twitterでは再生回数が162万件を突破、リツイートは1万件を超え、いいねは5万件超。元世界ランキング1位のリー・ウェストウッドさんは「これまで目にしたゴルフ、スポーツにおいて、おそらく最も敬意があり、相応しいことだ。ヒデキ、彼のキャディ、そして日本は素晴らしかった」とツイッターで投稿するなど、海外からも称賛の声が集まっています。
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