アニメーター、アニメーション監督の小林治さんが4月17日に亡くなったことが分かりました。57歳でした。
小林さんは自身のTwitterアカウントで「まだまだやりたい事、作りたい作品があったのが心残りです きっとまた生まれ変わって良い作品を作るぞ! アディオス。永遠の23歳より」とお別れのコメントを投稿。死因は2年前から闘病していた腎臓癌だったとしています。
小林さんはアニメ「BECK」や「Paradise Kiss」の監督として知られ、独特のこだわりが詰まった絵柄や、ハードボイルドで奔放な色使いで根強いファンを獲得。近年では「NARUTO -ナルト- 疾風伝」監督(700〜703話/2016年)のほか、「臨死!! 江古田ちゃん」(11話/2019年)、「どろろ」(15話、ED/2019年)でも存分に個性を発揮していました。
伝説のアニメーター・金田伊功さんのファンクラブを主催するなど、古き良きアニメへの愛を持ちながらも、自身の作品では無名時代のりょーちもさん、沓名健一さんら若手アニメーターを積極起用するなど、型にはまらない作品を志向。“酔いどれ監督”を自称するほどの無類の酒好きとしても知られ、業界関係者やファンとの交流を大切にする一面でも愛されていました。
SNS上では早すぎる死を悼む声や、生前の思い出をつづる声が多数投稿されており、「BECK」原作の掲載誌『月刊少年マガジン』編集部の公式Twitterも「アニメ『BECK』の監督として大変お世話になりました。いつも笑顔で、パワフルで、常に斬新な映像表現を追求していらっしゃいました。謹んでご冥福をお祈りいたします」と追悼メッセージを投稿しています。
関係者の声
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