「書道の筆に付いているキャップは捨てるもの」という投稿がTwitterで反響を呼んでいます。
投稿したのは、元・画材販売店&画材メーカー勤務のイラストレーター・しんご(@shingo0467)さん。娘さんが持って帰ってきた書道用の筆のキャップに記された、
「ほ先のくさりをふせぐため、キャップはすててください。」
という、これまで見たことがない親切な注意書きに気付き、「画材業界もこれやろう!」と感動の言葉とともにツイート。併せて、自身が筆メーカーにいたころのクレーム第1位である「1回しか使ってないのにボロボロになった」の原因が、「ほぼ濡れた状態でキャップを付けた為」であると伝えています。そうだったのか……!
Twitterでは「(キャップが付いてるから)するものだとばかり…」「長年の謎が解決…」と衝撃を受ける声が寄せられ、「毎回つけてた!」「娘にちゃんとキャップしなさいって言ってた」など、筆を大切にしようという気持ちからキャップを付けていたという声も多く上がっています。
ちなみに、書道用具・文具メーカーの呉竹の公式サイトにも「保護キャップは、一度穂先に墨をつけた後は捨てるようにしましょう」と書かれており、腐敗の原因および穂を痛める原因になると注意。また墨・書画材メーカーの墨運堂の公式サイトでも、洗わないと(特に夏場は)細菌が爆発的に繁殖する危険があるとして、「筆の後ろに紐がついているのは使用後はきれいに洗って、よく乾燥して下さいと言うことです」と説明しています。
しんごさんは補足として、先端が開いている筒状のキャップについても「それでも根本がムレて腐るので意味ないです」とツイート。筆はきれいに洗ったら、直射日光を避けて、吊るして干すのが理想だと伝えています。なお、きちんと管理すれば筆は10年以上使えるとのこと。
学校での授業など、現実的に干したりするのが難しい場面もありますが、筆を腐らせないためにもキャップを付けることは避け、できるだけタオルや新聞紙で拭いて水気を減らすだけでも筆の寿命を延ばすことができそうです。
画像提供:しんご(@shingo0467)さん
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鍋がはかどる。