東武鉄道が、特急「スペーシア」と「りょうもう」で懐かしいデビュー当時のカラーリングを復刻。2021年6月5日からリバイバルカラー車両の運行を開始します。
こちらは100系スペーシアと200型りょうもうの「デビュー30周年記念企画」の一環。これまでに東武日光線、伊勢崎線で活躍した歴代の特急を振り返り、リバイバルカラー車両を走らせる企画です。
今回行う100系スペーシアのカラー復刻車両はこの第一弾。デビュー時のカラー「ジャスミンホワイト、パープルルビーレッドとサニーコーラルオレンジの帯、窓部のブラックライン」を再現します。
デビューから30年、日光や鬼怒川のイメージリーダーとして活躍
スペーシアは1990年に登場した東武鉄道のフラグシップ特急列車です。浅草駅〜東武日光駅や鬼怒川温泉駅間を中心に、首都圏と日光・鬼怒川温泉エリアの観光地を結びます。
流線形の車体デザインを特長とし、デビュー時のカラーを日光や鬼怒川を走る他の車両とそろえることで統一感を生み出していました。
2006年からはJR東日本との相互直通運転を開始し、大宮駅や池袋駅、新宿駅へも乗り入れるようになりました。
東京スカイツリー開業、オリジナルカラーから大幅なイメージチェンジへ
2011年から2012年にかけて、スペーシアは大きくイメージチェンジします。全ての編成でカラー変更を行い、デビュー時カラーリングの車両は姿を消しました。
2012年に開業した東京スカイツリー。新たな観光ランドマークであり、東武鉄道および東武グループのシンボル的存在でもあります。スペーシアは、この東京スカイツリーのライトアップと同じ「雅」と「粋」のカラーテーマを採用。日光線と鬼怒川線のイメージカラー「サニーコーラルオレンジ」と合わせた3種類のカラーリングで活躍します。
続く2015年には日光東照宮四百年式年大祭に合わせて、ゴールドを基調に黒、朱色を配した「日光詣スペーシア」(関連記事)も登場しました。
次のリバイバルカラーにも期待 見納めのカラーもなくなる前に要チェック
今回の復刻カラーは、スペーシア全9編成のうち5編成(102、105、107、108、109編成)に実施。2021年度は5編成のうち2編成を対象に、2021年6月5日より塗装が完了した編成から順次走らせます。そこそこ数が多く、JR線乗り入れ対応の107、108編成も対象なので、目撃するチャンスは多そうです。
今後、第二弾、第三弾企画として、「スペーシア101編成に別のリバイバルカラー復刻」「200型りょうもう2編成(205、209編成)のリバイバルカラー復刻」なども実施予定としています。
これに併せて、現行の「雅」と「粋」カラーは見納めとなります。
ネットには「あのカラーが断然好きだから大歓迎」「うれしい! …と言っても旧塗装時代に沢山撮っていたので感動はw でも撮り直したい」などの声が上がりました。JR線乗り入れやスカイツリー開業時を思い出した人もいました。ともあれ、デビュー当時のカラーが加わっていっそうカラフルになる東武スペーシア。新たなリバイバルカラーも楽しみにしたいですね。
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