テレビドラマ「ドラゴン桜」(TBS系)の最終回となる第10話が6月27日に放送されました。東大専科メンバーの合格発表に、龍海学園の売却問題の決着と、これまでの物語が佳境を迎えるとともに、前作の生徒たちが集結するというサプライズまで展開されるなど、盛りに盛り上がったフィナーレとなりました。
クイズDEドラマ
4月期のドラマから毎話クイズを出題。問題は初級から上級まで全部で3問あるので、放送を思い出しながらチャレンジしてみてください。
※以下、ネタバレあり
ドラマ「ドラゴン桜」あらすじ
第9話で高原教頭が先代理事長側の人間だったことが明かされ、ピンチに立たされた現理事長や桜木たち。先代側は学園買収への王手を確信し、リゾート化計画を実行するため岸本弁護士とともに反対派の地元住民を金で買収する方向で話を進めていきます。
ここで軽く話を整理すると、先代側、学園側、双方にとって重要になってくるのは専科から5人以上の東大合格者が出ることです。先代側にとっては、合格者が5人出た段階で事前の契約通り現理事長を辞職させることができ、それに伴い高原教頭が理事長に就任、学園売却を実現できます。学園にとっても、合格者が5人出ない限りは水野との契約を継続できず、その先に待つのは経営破綻という未来だけ。という、いずれにしても学園側が不利な状況となっているわけです。
一方の専科メンバーたち。前回、大学入学共通テストで620点という点数を取り、東大受験を諦めていた瀬戸ですが、桜木のアドバイスで文科三類から文科二類へと進路を変更したことで、奇跡的に二次試験への切符を手にします。また、桜木に説得されて文科三類へと文転した藤井ですが、自分のために東大へ行くことを決意し、理科一類での受験を宣言するのでした。
試験日が近づく中、桜木は次なる手として龍山高校での教え子たち、つまり前作に登場した緒方英喜(小池徹平さん)、小林麻紀(紗栄子さん)、奥野一郎(中尾明慶さん)を教室に呼びます。緒方は外資系コンサルタント、小林はタレント、奥野はエンジニアと立派な大人に成長しており、専科メンバーは3人と言葉を交わす中で自信をつけていきます。ちなみに奥野は、日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」の舞台となった自動車メーカー「トキワ自動車」に勤めているという、ちょっとしたネタも盛り込まれていました。
そして試験当日、ここでは藤井の成長を感じられるある事件が発生します。試験直前、会場内で大声を上げてしまったことがきっかけで健太は近くに座っていた2人の受験生に因縁をつけられてしまいます。休憩時間中にも暴力をふるわれる健太。それを目撃した藤井は「おい、ふざけんな!」と詰め寄り、まるで過去の自分に言い聞かせるように「何も知らないくせに、俺の友達をばかにすんなよ!」「お前らみたいな性格の悪いやつは東大に受からねえんだよ」と相手を突き飛ばします。しかし、相手に振り払われた拍子に手首をケガしてしまい、以降の試験は全力を出せずじまいとなってしまいます。
そして合格発表の日。小杉、健太、天野、岩崎と次々と合格者が明らかになっていき、最後には諦めていたはずの瀬戸までもが合格。藤井は不合格となるも、東大合格の夢は諦めず親に頭を下げて留年し、岩井&小橋とともに専科での勉強を決意。また、同じく東大に落ちた早瀬は、桜木も知らないうちに共通テストの結果を利用して青学に合格していたのでした。
この結果を受けて、学園に乗り込んでくる先代側。意気揚々と学園売却の話を進めていきますが、そこで待ったをかけたのが坂本と米山。実は2人は、桜木を陥れた岸本弁護士の悪事をあばくため2年前から準備を進めていたのでした(桜木にメールで売却計画をリークしたのもこの2人)。米山が自殺未遂をしたのは、岸本が桜木の名前をかたったメールで米山を精神的に追い詰めたためで、マスコミにリークして桜木を窮地に追い込み、まんまと事務所を乗っ取っていたのでした。
これまで薄気味悪ささえ漂わせていた坂本と米山だけに、この計画について水野に問われた桜木の「俺が知るわけねえだろ」「だがまあ、うすうす感じてた。こいつらは俺の教え子だからな」との言葉に、うれしそうな笑みを浮かべた姿はとても印象的でした。
この話に、IR開発のプロジェクトリーダーが立腹。計画を辞退したことで学園売却の話も中倒れとなり、現理事長は続投、さらに水野と学園との契約継続も決定と、全てがうまく回り始めます。
また、坂本と米山の協力者として矢島勇介(山下智久さん)が音声だけで登場。そして、香坂よしの(新垣結衣さん)も、「うちで開発したシステムをちょっと貸しただけですよ」と明確な活躍シーンは描かれなかったものの、坂本らとともに行動していたことが明らかとなります。終盤では、水野との再会を喜び合うという前作の視聴者も大喜びなシーンもありました。
最後に、専科メンバーを教室に集めて一人一人に対して餞(はなむけ)の言葉を送った桜木。さらに、岸本の策略によって無一文となった自分の人生を変えてくれたとして、水野に「どうも、ありがとう」と頭を下げる場面も。水野は「先生……」と言葉にならない声を上げて号泣。このシーン、水野役の長澤さんはたまらずカメラに背を向けており、視聴者からは「ガチ泣きしてる?」と、熱演に注目する声も上がっていました。
専科メンバーに対して、以前は「人は誰かを変えることなんかできねえ」と教えていた桜木。しかし、彼ら彼女らとともに過ごす中で、桜木自身にも変化が表れていたようです。最後に、桜木が専科メンバーに伝えた言葉を、そのまま記載します。
「お前ら、いつか俺が言った言葉を覚えてるか。クソみたいな人生を変えられるのは自分しかいない。人は誰かを変えることなんかできねえ。俺はそう言った。だが、よく覚えておけ。お前らがまっすぐな思いで突き進むとき、その姿は、他の誰かを動かす原動力になる。自分を信じてまっすぐ突き進め。そうすりゃいつかその姿は、人に勇気を与え、希望を与える。お前らの熱意、努力、思いやりがまわりの人間を突き動かす。そしてそれは巡り巡って、いつか社会を変えていくんだ。人生を切り開け、常識を変えろ。こっから先の未来を作っていくのは、国でも環境でもねえ。お前ら自身だ。お前らばかはもうばかじゃねえ。お前らには仲間がいる。その輪を広げていけ。いいか、自分の信じる道を行け!」
ドラマ「ドラゴン桜」まとめ
「ドラゴン桜」クイズ初級
問題:坂本と米山の計画に協力していたのは誰?(回答2つ)(答えは次のページ)
A:矢島勇介
B:香坂よしの
C:高原浩之
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