【うっかりおうちで死にかけた】水飲み中、ニコ動「パンツレスリング」で吹いた→あわや窒息死 「人はいつ死ぬか分からない」という歪みねぇ事実(1/2 ページ)
生まれるや否や、人間は死ぬのに十分なほど老いている。
ねとらぼ読者から自宅で起こった危険な出来事を伺う企画「うっかりおうちで死にかけた」。今回は「非常にしょうもない、恥ずかしいことで死にかけたことがあるので事象の供養も兼ねて」とお伺いした話です。
それでも「人はいつ死ぬか分からない」という歪みねぇ事実
10年ほど前、日曜日の昼下がりに自宅でニコニコ動画のパンツレスリング動画を観ていたのですが、水を飲んでいるときに笑ってしまい、運悪く結構な量の水が気管に入ってしまいました。
そのまま息ができなくなり、吐き出そうとするも入ってしまった水が多く、吐き出せず。要は溺れているのと同じ状態となりました。まさかのパンツレスリングで。
※ガチムチパンツレスリング:ニコニコ動画黎明期に有名になった、成人向けビデオのワンシーンを切り抜いた動画シリーズ。いわゆる“日本独自のインターネット文化”の一角。お世辞にもお行儀が良いコンテンツとは言えないが、出演者のビリー・ヘリントン氏は日本のファンと積極的に交流し、「兄貴」の愛称で親しまれていた。2018年、交通事故により逝去(48歳)。
「ウーーッ!! ウウウーーッ!!」と叫びながら、部屋の床をのたうち回りました。声が出せないのでうめき声にしかならず、家族に助けを求めることも、ドアを開けることもできず。
呼吸ができないまま、次第に意識が遠くなり……。パソコンから微かに「あぁん!? 最近だらしねぇな!?」という声が聞こえるなか、死を覚悟しました。
その瞬間、「死にたくない」というよりも意外とあっさり「ああ、自分はもうここで死ぬんだな。人ってこうやって思わぬところで死ぬんだ……まだやりたいことはいっぱいあった。でも……仕方ないね」「自分の人生は実は今日までで、これは運命なんだ」と不思議とすんなり死を受け入れたことを今でも鮮明に覚えています。
人間は余命宣告などで予告された死ではなく、突然の死を迎えたとき、取り乱さずにあっさり受け入れるものなのか、と我ながら少し感心していました。
ですが、薄れゆく意識のなか「でも、パンツレスリング動画を観て死んだと思われたくない」という気持ちがはたらき、ふらふらとパソコンの前へ。Alt+F4のショートカットキーでブラウザを閉じました。
「これで大丈夫だ。少なくともくだらない死に方ではなく、『なんとなく水を飲んでいたら気管に入ってしまった』という不幸な事故で済む」と安心して死ねる態勢が整いました。
そして全てを諦めた瞬間、奇跡的に水が気管から吐き出されました。床にはコップ1杯分弱くらいの水がぶちまけられました。
また、異変を察知したらしい母親も部屋に駆け込んできて「大丈夫!? なんかうめき声とドッタンバッタンした音が聞こえたから……」。自分はヘロヘロになりながら「大丈夫……水飲んでたら気管に入った。死ぬかと思った」。
「なんで??」「いや……なんでだろうね。うっかりしてた」。安心した母親がリビングに戻っていくのを見届けながら「ああ、良かった。本当に死ぬかと思った……」と安堵しました。
これ以降、ネットの変な動画を見るときは、絶対に手元に飲み物を置かないようにしています。それから、うっかり死にかけたときにはすぐに誰かに助けを求められるようにもしました。
―― 「すぐに誰かに助けを求められるように」というのは、具体的には?
スマホの緊急通報機能に身近な人の連絡先を入れて、万が一のことがあったときにはその緊急連絡先に電話がつながるようにした感じですね。
「人はいつ死ぬか分からないし、突然死ぬ人は死にたくて死ぬわけじゃない」という歪みねぇ事実を兄貴から学びました。だからこそ、こういうのはなるべく入れておくべきだな……と思っております。
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