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辻萬長さん、腎盂がんのため77歳で逝去 「鎌倉殿の13人」降板から間もない訃報に「大先輩の遺された功績に心より敬意」(1/2 ページ)

ご冥福をお祈りします。

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 俳優の辻萬長(かずなが)さんが8月18日、腎盂がんのために77歳で逝去。所属事務所「ワタナベエンターテインメント」が23日、公式サイトを通じて報告しています。

辻萬長 腎盂がん
舞台「十二番目の天使」に出演したころの辻さん(画像はYouTubeから)

 ワタナベは辻さんについて、「数々の名作演劇作品の柱となった、かけがえのない俳優」「役を通して、作品を重層的に表現することが出来る、唯一無二の演技力を持つ俳優」だとコメント。

 井上ひさしさんや蜷川幸雄さんの作品における大変な貢献をたたえるとともに、数多くの仕事を「これからは共に芝居を作った仲間である作り手、そして同業者である俳優の皆さんたちの表現の中に生き続けるのだと思います」としています。

 辻さんは、井上さんが主宰していた劇団「こまつ座」の一員として、舞台作品を中心に活躍。「仕事人」シリーズや「水戸黄門」シリーズ、「風林火山」や「いだてん〜東京オリムピック噺〜」をはじめとするNHK大河ドラマ作品などで好演してきました。

 2022年1月放送予定のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも、伊豆国の大豪族である伊東祐親役にキャスティングされ、「久々の大河ドラマ、それも僕への当書きだ。これほどワクワクさせられるものはない」と喜びのコメントを発表。しかし、2021年7月には腎盂がんのため、同作を降板しており、俳優の浅野和之さんが代役として起用されていました。

 「鎌倉殿」の公式Twitterアカウントは、「大先輩の遺された功績に、スタッフ一同心より敬意を表するとともに、ご冥福をお祈り申し上げます」と哀悼コメント。また、井上さんの妻で料理研究家のユリさんも「井上事務所」のTwitterアカウントを通じて、「ひさしさんがどれだけ萬長さんをたよりに芝居を書いたことか。頭の中を萬長さんの声でたくさんの台詞が渦巻いています」とその死去を惜しんでいました。

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