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「昨日の画像が100万回共有されてる!」―― SNSでバズって有頂天になった男の末路を描いた創作漫画(1/2 ページ)

過ぎた注目は人を“化物”に変える、かもしれない。

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 ある男性がSNSで注目を集めたことをきっかけに変化していくさまを描いた漫画「イカロス病」が、示唆に富む物語で引き込まれます。作者は漫画家の浦野ウララ(@urarara013)さん。


謎の生き物を目撃したことが始まり

 作家志望の武田は、自信満々で応募していた賞に落選。自分は努力したのに審査員が悪いからだと憤り、「腐りきった現状を伝えなくては」とSNSに怒りをぶつけます。

 そんな折、彼は翼の生えた猿のような生き物が落下するのを目撃。死体の写真を撮っていると、警察にSNSに投稿するなと注意されます。反発した彼は、「警察に妨害された」というコメントを添えてSNSに死体の写真を投稿。写真は100万回共有され、彼はテレビ番組に呼ばれます。


万バズどころではないバズりに

 しかしギャラが出なかったことに怒った彼は、今度はマスコミへの憤りをSNSに書き込みます。投稿が拡散すると「みんな俺の味方をしてる!」「警察よりも! マスコミよりも! 俺が正しいんだ!」と有頂天になり、自分は世の中を正す役目を与えられたとまで言い出します。


「俺は正しい」と思うようになる主人公

 やがてSNSで拡散させるために、事実をねじ曲げた書き込みをするようになった武田。その姿までもが変わっていき……。


 SNSでの過ぎた注目が「みんなが自分の味方」「自分はすごい」という錯覚を生み、認知をゆがめ、肥大化した承認欲求を満たそうと誇張やウソに走る。そんな“転落”をまざまざと描き出す物語にゾワリ。姿形までは変わらなくとも、現実にネットのどこかで起きていそうな……考えさせられるお話です。

 作者の浦野さんは、さまざまな創作漫画をTwitterやpixivに投稿。「イカロス病」はジャンプルーキーでも公開されています。

作品提供:浦野ウララ(@urarara013)さん

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