大好物と嫌いなものが“真逆”の相手に恋をした 互いに合わせようと努力する男女の漫画が心に響く(1/3 ページ)
苦手なものでも一緒に楽しもうとする姿勢がけなげでステキ。
好きなものと嫌いなものが真逆の男女が恋をする漫画が、人間関係で大切なことを教えてくれます。作者は漫画家の伊鳴優子(@Inari_Yuko)さん。
「タンサン」こと丹波三郎は、炭酸飲料が大好き。「体内の水分が好きな飲み物で埋め尽くされてほしい!!」というほどの情熱を持っています。毎日飲むし、似たようなものを飲み比べするし、新製品の発売日はドキドキ。そのこだわりを理解してくれる人には出会えず、彼女に2度も振られています。
そんな彼はある日、熱いトークを聞いていた女の子、「ティーちゃん」こと光野茶々に声をかけられます。「体内が全部好きな飲み物になってほしい」気持ちが分かると話しかけてきた彼女。同志に出会えて感激するタンサンですが、彼は「炭酸が好きで紅茶が嫌い」、彼女は「紅茶が好きで炭酸が嫌い」と、好きなものと嫌いなものが逆だったのです。
運命の出会いだと思ったのに、とがっかりする炭酸ですが、ティーちゃんは、「同じこだわりを持つ人と出会えたのは奇跡」だからと、仲良くしようと申し出ます。一緒にいれば苦手なものも好きになるかもしれない。そんな思いで2人はそれぞれ、互いにアドバイスを受けながら苦手を克服しようとしますが、やっぱり好きになれず。
ティーちゃんが無理して炭酸を飲んでるのが申し訳ない。彼女の好きなものを一緒に楽しめないのが申し訳ない。タンサンは互いに嫌いなものをどう合わせればいいのか思い悩むのですが――。
たとえ自分が苦手でも、相手の好きなものを大事にして、一緒に楽しもうとする2人。互いに思いやって歩み寄ろうとする姿に心が温かくなります。2人ほど極端ではなくても、食べ物に限らず、恋人や友人と好き嫌いが違ってしまうのはよくあること。互いの好みを尊重する大切さを感じるお話です。
伊鳴さんは現在『デザート』で、三角関係を描いた恋愛漫画『溺れて落ちて』を連載中。『だって君は、幼なじみ。』『サトラレ-嘘つきたちの憂鬱-』などの作品も手がけています。
作品提供:伊鳴優子(@Inari_Yuko)さん
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