大切な愛犬を守るために必要な“迷子札”ですが、「迷子札は犬のためだけじゃない、飼い主のためでもある」と気付いた飼い主さんの投稿が「思いつかなかった」「犬飼いさんには大事な話」「たくさんの人に読んでほしい」とTwitterで反響を呼んでいます。投稿は現在4800件のリツイート、1万件のいいねを集めています。
高齢化社会のなか、高齢の飼い主が散歩する際に「まさかのアクシデントに備える大切さ」を気付かせてくれるエピソードです。
投稿主のはぐれ(@e_hagure)さんが、愛犬の「けやき」ちゃん(愛称:けやんこ)と朝のお散歩をしていたときのこと。道ばたで倒れている女性を見つけたそうです。
その女性は同じく愛犬の散歩をしている途中だったようで、倒れてしまった彼女の横で、1匹の老犬が途方に暮れたような顔をしてたたずんでいました。
すぐに駆け寄り、近くにいた男性が119番に通報。はぐれさんは老犬の首輪を確認し、縫い付けてあった布に書かれていた自宅と思われる番号に電話。留守番電話に場所と状況を伝えるメッセージを吹き込みました。
そしてようやく救急車が来て、はぐれさんが老犬を一時的に預かることにしたそのとき、留守電メッセージを聞いたご主人が自転車で登場。間一髪で救急車での搬送に間に合ったのでした。
はぐれさんはこの日の経験から、
「迷子札は犬のためだけじゃない、飼い主のためでもあるということ」
「けや(愛犬)の首輪には私の携帯番号がデカデカと刺繍してあるけど、これは私が倒れていた場合にはまったく意味がないということ」
という2点を痛感。それから迷子札には「緊急連絡先」と「犬の保護先(友人)」の2つの携帯番号を入れることにしたそうです。またこのときの迷子札はブレスレットで作ったそうですが、付け忘れてしまうことが多かったため「情報はすべて首輪に入れておいた方がいい」とも補足しています。
愛犬との散歩中、飼い主の身になにか起こったら――そんな“もしも”の視点に、コメントでは「迷子札が飼い主の為でもあるとは思いつきもしませんでした」「このパターンは思いつかなかった…」といった声が寄せられ、「倒れたらわんちゃんも不安になりますよね、気をつけます」「連絡先の事、あらためて考えるきっかけになりました」など、大切な気付きを得られるエピソードとして拡散されています。
ちなみに、倒れていた女性の愛犬はリードが完全に放たれていたにも関わらず女性のそばから決して離れなかったそうで、その姿にはぐれさんは感動したとのこと。そしてけやきちゃんも、女性に対応していた15分ほどの間、じっとおとなしく待っていてくれたそうです。
女性の愛犬とけやきちゃんは初対面だったにも関わらず吠えたりせず、2匹の様子を見た救命士さんから「ずいぶん仲がいいんですね」といわれるほどだったとか。
そんなとっても良い子で優しく、かわいいけやきちゃんは、2011年1月に譲渡された元保護犬さん。はぐれさんの元でたくさんの愛を受け、2020年1月20日に虹の橋を渡りました。それまでの大切な日々はTwitterアカウント(@e_hagure)やInstagramアカウント(@keyanko1103)にて今も更新中。不滅のあいらしさを私たちに見せてくれています。
画像提供:はぐれ&けやき(@e_hagure)さん
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