山田涼介、実写版「鋼の錬金術師」続編は「厳しい声も含め反響を生かす機会に」 完結編公開前インタビュー(1/2 ページ)
「原作がある作品をやる以上、いろんな声がつきまとってくることは百も承知」と山田さん。
荒川弘さんの名作漫画『鋼の錬金術師』が、連載20周年の新プロジェクトとして新たに実写映画化。2017年公開の第1作に続く完結編として、前編「復讐者スカー」が5月20日、後編「最後の錬成」が6月24日にそれぞれ公開され、「Hey! Say! JUMP」山田涼介さん演じる主人公エドの物語がついにフィナーレを迎えます。
“ハガレン”の愛称でおなじみの同作は、2001年から2010年にかけて『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)で連載された、エドワードとアルフォンスの兄弟が賢者の石を探す物語。錬金術を取り入れたバトルシーンの派手さが目を引く一方で、母親の死や異教徒を巡る内乱といった複雑なストーリーラインは老若男女問わず支持され、山田さんも「子ども時代に見ていても面白く、大人になってから理解度が増すともっと面白い」と長年のファンだと強調しています。
ねとらぼでは、4月初旬に山田さんへインタビュー。2017年に公開された第1作が興行収入約12億円を記録する一方で、ヨーロッパを思わせる世界観を日本人キャストが再現する違和感をはじめ、実写化には消極的な声も聞かれます。そんな中で続編に挑む心境や、作品への思いを聞きました。
「いろんな声がつきまとってくることは百も承知」 厳しい声も“生かせる”と挑んだ続編
前作だけでは「ハガレンの良さを伝えきれなかった」と振り返った山田さん。続編では基本的な人物紹介や「鋼の錬金術師とは」という説明を省けた分、より深い人間物語やファンからの人気の高いシーンを映像化できたと自信をうかがわせています。
―― 今回は続編ということで、前作の評価が目に見える状態での挑戦となりました。ためらいやプレッシャーはあったのでしょうか?
山田涼介(以下、山田) プレッシャーはもうありません。難しいことだとは思いますけど原作がある作品をやる以上、いろいろな声がつきまとってくることは百も承知。人によっては原作のある作品だからこそのプレッシャーを感じるんでしょうけど、決まったからにはやるしかない。
僕自身も続編を望んでいたし、だったらやるべきことをやるだけという気持ちは強くあって、評価がどうこうは二の次でした。うれしい声も厳しい声もひっくるめて、全部を生かせる次の機会があるってプラスに捉えたいと思いました。
僕もスタッフさんも監督も入念に話し合った上で2作目、3作目と挑ませてもらったので、ためらいやプレッシャーはあまり感じずにやりました。
―― 続編は前作と比べ、ビジュアル再現度がかなり向上しているように感じましたが、特にこだわったポイントがあればお聞きしたいです。個人的には前作ではなかったエドのアンテナが忠実に再現されていて「お!」と思いました。
山田 うれしい! 気付いてくれました? アンテナにはこだわったので、気付いていただけたらうれしいですね。
―― 髪形だけでなく、身体作りにもこだわりはあったのでしょうか?
山田 身体を見せるシーンがあって、続編が決まってからすぐに筋トレを始めました。「燃えよ剣」の撮影が終わってすぐだったかな。岡田(准一)さんに聞けば間違いないだろうとパーソナルトレーナーを紹介していただいたんですけど、「紹介するのはいいけどマジでこの人地獄だから」と。
地獄くらいがちょうどいいなと思ったんですが、マジで地獄でめっちゃ吐きましたね。半年間週に4、5回通いました。別の作品を撮影しながらでしたが、身体がどんどん大きくなっちゃって当時の衣装さんにはご迷惑をかけてしまいました。
―― 鍛えた肉体を生かしたアクションシーンでも光っていました。何か参考にした作品はあるんでしょうか?
山田 錬金術と体術を組み合わせたアクションはエドならでは。他のアクション作品を見てもあまり参考にならないんです。アニメの世界からインスピレーションを受けてひたすら現場で見返しながら取り組みました。モチベーションを上げるにも、ひたすら(アニメでエド役を演じる)朴ロ美(ロは王へんに路)さんの芝居を聞いていましたね。
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終わってみれば大盛況の2日間。