映画「愛のむきだし」(2009年公開)や「冷たい熱帯魚」(2011年公開)などの作品で知られる園子温監督が5月19日、所属するシオンプロダクションの公式サイトで複数の女性への性加害を報道した週刊誌『週刊女性』の発行元である主婦と生活社を提訴したと報告。園監督によると記事の内容には事実と異なる点が多く含まれており、裁判で真実を明らかにしていくとのことです。
4月4日に「週刊女性PRIME」と『週刊女性』4月19日号で複数の女性への性加害が報道されていた園監督。これを受け、5日にはシオンプロダクション公式サイトトップに直筆の謝罪文を掲載しました。関係者に謝罪するとともに、「映画監督としての自覚のなさ、周りの方々への配慮のなさを自覚し、今後のあり方を見直したいと思っております」と今後の在り方にも言及。一方で被害者とされる女性たちへの謝罪はなく、「事実と異なる点」が多いため「しかるべき措置」をとっていくとも伝えていました(関連記事)。
5月19日の報告では、「お伝えしておりました通り、2022年4月5日発売号の週刊女性の記事の内容は事実と異なる点が多々ございます。翌週の4月12日発売号の記事の内容も同様です」とあらためて記事の内容を否定。「そのため、代理人と相談の上、昨日、週刊女性の発売元である主婦と生活社を被告として、損害の賠償と謝罪広告、インターネット上の記事の削除を求める訴訟を提起いたしました」としています。
また園監督は「今後、この裁判の中で、記事の内容が事実でないことを明らかにして参りたいと考えております」と伝え、最後に「この度は多大なるご心配とご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございません」と重ねて謝罪しました。
芸能界では、映画監督や俳優を務めている榊英雄さんの複数の女性俳優に対する性行為強要疑惑が明るみに出たことをきっかけに、撮影現場内外でのトラブルが相次いで報告されています。18日にも、中島哲也監督の手掛けた映画「渇き。」(2014年公開)に出演していた女性俳優が、当初の契約にはなかった上半身のヌード撮影を強行され、その後、心身の不調から芸能界を引退していたことが「週刊文春 電子版」で伝えられています。
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代理人弁護士を通して協議してきたものの「協議が整わなかったため」と説明。